ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33

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マツダ技報 2016 No.33

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マツダ技報 2016 No.33

マツダ技報No.33(2016)2.ターゲットカスタマーと商品コンセプトミッドサイズSUVはお子様を持つ家族の方々に選んでいただくファミリーカーである。初代CX-9開発時,マツダのSUVはCX-9だけであり,ターゲットカスタマーはヤングファミリーを中心にファミリー層全体をねらっていた。現在,マツダのSUVにはCX-5が加わり,多くのヤングファミリーの方々にはCX-5を選んでいただいている。従って,新型CX-9はより大きなお子様がいらっしゃる家族に選んでいただけるように,よりMatureでAffluentな(年齢を重ねることで生活にこだわりやゆとりが生まれた)ファミリー層をターゲットにした。良き親としてだけでなく,自己表現に富んだ職業人や趣味人,妻や夫など人生の多様な側面を輝かせたいと心掛ける人達がターゲットユーザーである。言い換えれば,親としての自分と個人としての自分の両立を願う,人生に意欲的な大人達である(Fig. 1)。これらターゲットユーザーに訴求する商品コンセプトをSmart Indulgence(スマートに心を動かされる)と定義し,キーとなる4つの商品価値を決めた。①Personal Aspiration:個人としての願望を感情的に結び付ける精巧さや造り込み。②Effortless Transition:親としての自分と,一個人としての自分を簡単に切り替えられる実用性とドライビングダイナミクス。③Easy Parenting:子育てを楽に感じる,家族が楽しめる多用途空間。④Couples Retreat:夫婦の時間をより親しく寛げる空間と環境。真の上質さを知るお客様にこそ自信をもって選択いただける商品を実現した。3.1デザインマツダの新世代商品群の頂点となる新型CX-9は,CX-5以降の新世代商品群で採用してきた魂動デザインを更に深化させることを目指した。魂動デザインがねらう生命感を持ちながら,マツダのハイエンドとして品格を表現した。ダイナミックで力強い骨格を持ち,細部においては職人がひと手間をかけることにより精緻なデザインや高い品質を造り込んだ。(1)エクステリアデザイン北米の雄大な景色に負けないデザインとするために,強い骨格を作り上げた。下半身となるボディー部分は,直線基調のラインと台形フォルムにより安定感を与えた。そのボディーの上に,3列シートを持つ前後方向に長いキャビンの特長を活かしてスピード感を感じるプロポーションとした。これにより,逞しい前進感を持った品格があるエクステリアデザインを実現した(Fig. 2)。Smart indulgenceSelf FamilyBest balance of Self and FamilyFig. 1 Product Concept3.商品特徴ファミリーカーとしての十分な実用性を備えつつ,一個人として心を動かされる情緒的でプレステージな魅力を持つように,前述の4つの商品価値を商品特徴として造り込んだ。またマツダのハイエンドモデルに相応しく,視覚や聴覚,嗅覚,触覚等の身体感覚を通じて得られる体験の質を,あらゆる使用シーンにおいて劇的に進化させることで,Fig. 2 Exterior Design(2)インテリアデザインインテリアも,エクステリアに相応しい強い骨格作りに注力した。インテリアの下半身にあたるセンターコンソールとアームレストを大型化・低重心化して安定感のある土台を前後方向に走らせた。その上に,横方向に広がる薄くて軽いインストゥルメントパネルを乗せた。これにより,腰から下はしっかりとホールドされながら,開放感がありリラックスできる室内空間を実現した。またインテリアには,ウッドパネルやアルミなど本物の素材を使った。それら各素材の良さを際立たせるために,職人が無垢の素材から削り出して形を決めた。ウッドパネルは木目が美しく,かつ触れた際の木の暖かさや肌触りを考慮してローズウッドを採用した。これにより,アルミが持つ金属の冷たさとのコントラストを持たせた(Fig. 3)。-4-