ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33
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マツダ技報 2016 No.33
No.33(2016)マツダ技報PSE [N]50403020Organ TypeBrakeSteeringAccelHanging Type1000 10 20 30 40 50Perception Froce Fp [N]Fig. 14 Change of PSE Depending on the PerceptionForceに感じている。このことから,下肢のほうが必要となる反力が大きいことが分かる。つまり,この結果から,下肢は上肢に比べて力の感受性が鈍感であると推測される。一方,アクセルとブレーキにおいて30N以上の大きな反力では,同じ反力と感じるために必要な反力量が異なっており,ブレーキの吊り下げペダルはアクセルのオルガンペダルに比べて踵位置が固定されないため常に足全体で反力を感じ取れず,踏み込み量の増加に伴い踵浮きや踵位置の移動による足首角度の違いから,反力を感じ取る部位が異なり,力の感じ方に差が生じているものと推測される。以上より,各操作において同じ反力を感じさせたい場合は,操作する四肢の部位による知覚特性の違いや,30N以上の反力知覚特性を踏まえた反力設計を行う必要がある。また,電子制御技術を用いることで,異なった操作機器でも感じさせたい反力の感覚量から物理量を逆算して生成することで,同じような操作感覚を体感させることが可能になると考えられる。できると考えられる。「意のままの運転」を可能にするリニアなフィーリングを実現するためには,操作入力のみではなく車両応答との組み合わせを考慮した知覚特性の解明が必要となる。加えて,ダイナミック状況下におけるフィーリングと生体反応との関連性については今後の課題である。最後に本研究にご協力いただきました広島大学辻敏夫教授をはじめ関係者の皆さまに深く感謝いたします。参考文献(1)山本ほか:新型ロードスターの紹介,マツダ技報,No.32,pp.93-98(2015)(2)竹村ほか:人間の主観的な力知覚モデルの提案とステアリング操作系への応用,日本機械学会論文集,No.795,pp.64-73(2012)(3)福田ほか:増補版人間工学ガイド,サイエンティスト社(2009)(4)山田ほか:反力知覚特性に基づく自動車操作機器特性に関する考察,第47回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp.96-97(2014)■著者■竹村和紘山田直樹新部忠幸4.おわりに「走る・曲がる・止まる」の各シーンにおいて,ドライバーが操作機器を操作する際の反力知覚特性を明らかにした。ステアリングでは15N付近で知覚に変曲点があることが分かり,アクセルやブレーキでの知覚特性は小さい反力では同様な傾向であるものの,生じる反力が大きくなると機器の方式ごとに知覚特性が変化することが明らかとなった。また,ドライバーに感じて欲しい操作機器の反力特性を検討する際,3章で得られた式(1)(2)の係数を被験者の平均値とした上で,感じて欲しい力の大きさをFpに入力すれば,必要となる機械特性の物理値Ftが導出でき,作り手のイメージどおりの操作反力が設計可能となる。本手法は,他の操作機器にも適用可能であり,人間の反力知覚特性をモデル化することで,提供したい感性が実現岸篤秀西川一男農沢隆秀-111-