ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33
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マツダ技報 2016 No.33
マツダ技報No.33(2016)視点で統合的に最適化した。例えば,サスペンションの入力に対するボディー構造を最適化することで車体の減衰感を大幅に向上しつつ,ダンパーレイアウトを変更して微小なストロークの動きを滑らかにした。更に,シートの剛性・振動特性を向上するため,シートクッションには新世代商品群の中で最も高い減衰率の新素材を採用した。それらを統合的に最適化することで,乗り心地の代表特性の一つとして車両シェークで見ても,ブルブルとした人間が不快に感じる振動を格段に抑えることができた(Fig. 7)。Flexibility, mildnessModerate Body MotionLess Input LevelMild InputLuxuryFig. 7 RideNewCX-9CX-5PreviousCX-9PremiumFeelFlat RideSporty Well Vibration DampingFirmness vibration dampingまた走行時だけでなく,クルマに乗り込みシートに座りドアを閉めた瞬間に,外界と遮断された静粛な空間を感じられることを目指した。クルマに乗り込んだ瞬間にパーソナル空間を感じることで,一個人としての新たな意気込みや活力が湧く,スイッチを起動できる演出を目指した。3.4爽快なドライビング体験~操縦安定性能ファミリーカーとして家族を乗せて運転する際には,大切な家族を守るため安全・安心が実感できること,またパーソナルカーとして自分一人で運転する際には,クルマのサイズを気にせず走る歓びが実感できること,それぞれ高いレベルでの両立を目標とした。先代CX-9に比べて,ホイールベースを長くしたため,タイヤを入力源とする車体への外乱が大きくなる。外乱に対するボディーのねじれを抑えるため,車体の構造を見直し全体剛性を上げた。特にリア周りには,Cピラー環状構造とよぶ新構造を採用し,先代車比でねじり剛性を45%向上した。また操舵時の回頭性を上げ,かつ収まりやすい車両特性を目指した。前後分担荷重を改善するため,フロント軸重にかかる部品を軽量化した。エンジンルーム廻りの部材を軽量なアルミに変更し,またエンジンルームの最重量物のエンジンをV6からI4ターボに変更することで約60kgを超える軸重を軽量化した。家族との旅行・送迎や職場への通勤の途中,クルマの中でも家族との会話を楽しみ,また好みの音楽を楽しみリラックスできるように,静粛性には特に注力した。北米では日常の移動でもハイウェイを走ることが多く,またハイウェイの路面の材質はさまざまである。高い車速での走行時に荒れた路面でも快適に会話が楽しめ,不快な音を抑えた静かな空間を提供することを目指した。騒音の侵入経路に対して基本設計から見直し,特にドア断面やフロア断面については全く新しい構造や素材を採用することで,従来のマツダ車と比べて格段の静粛性を実現した(Fig. 8)。Quietness at high speed driving[Clearness of audible conversation %]Good5%JPN 4SDPremimu C0.5dBCompetitor BCompetitor CPrevious CX-9Competitor ASDN Premium AEU SUVPremium BUS SDN PremiumBQuietness while driving on rough road[Sound pressure level dB(A)]Fig. 8 QuietnessOutstanding ZoneNew CX-9Premium-Competitor APremium-Competitor BGood3.5パッケージング/乗降性大切な家族を乗せて走るファミリーカーとして,ドライバーが道路状況を正しく認知・判断し,クルマを的確に操作できる空間を実現した。また,マツダのハイエンドモデルとして伸びやかな外観デザインと同時に,ファミリーにとっての実用性を兼ね備えた理想的なライフスタイルをおくることができるパッケージを実現した。(1)ドライビングポジション:新世代商品として一貫してこだわるドライビングポジションは,運転に集中でき運転を楽しめる空間を目指した。ドライバーが自然な姿勢で運転できる空間を実現するため,コックピットはドライバーに正対した位置に配置した。またシフトやペダル等操作機器は,人体の寸法や関節の動きに加え,運転動作の動線に配慮した最適な位置と角度に配置した。(2)居住空間/乗降性:米国では,子供が一定の年齢に達するまでは,学校他への子供の送迎は親の義務であることが多い。自分の子供に加えて友人の子供達を乗せる機会を考慮して,3列目でも中学生の子供が快適に過ごせる空間を確保した。また子供の乗り降りの際には,子供が自分で乗り降りができる機構を提供することを目指した。具体的には,2列目シートにチャイルドシートを載せたままでも,3列目シートに子供が一人で乗り降りできるよう,軽い操作力で乗降空間が確保できるチルトダウンするウォー-6-