ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33

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マツダ技報 2016 No.33

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マツダ技報 2016 No.33

No.33(2016)マツダ技報鋼板がSPCCの場合,厚さが1~2μm程度のIMCが形成されているものの,不連続であり,写真①や③のように観察時点で界面の広い範囲で剥離が生じている。これは鋼板の酸化被膜の影響によりアルミとの直接接触が部分的にしか生じなかったためと考える。GAの場合は,最外周部分に入熱不足によるめっき層の残留が見られる。中心部分には元のめっき層厚さよりも厚い,拡散途中のめっき成分を含む化合物層がアルミ内部に形成されている。厚さ1~2μmに近いIMC層はFig. 7②の付近にドーナツ状に形成していた(実線部分)。一方,EGの場合は接合界面の全域に厚さ1~2μm程度の均一なIMC層を形成している。これはめっき自体が薄く,融点もGAより低いことで,接合部外への排出とアルミ内部への拡散が容易になったためである。より広範囲で鋼板新生面とアルミの直接接触が達成され,剥離の生じない健全な接合部が形成されることで,高い接合強度が得られると考えられる。Fig. 10 Result of TEM Analysis of IMC Layer inSteel/6000 Series Aluminum Interface3.3 IMC層の成分分析接合により生成したIMC自体のめっき種による違いを調査するため,GAとEGのIMC層(Fig. 7②付近)についてSEM観察とEDXによる成分ライン分析を行った。結果をFig. 9に示す。IMC層内はAl及びFeが厚さ方向に同程度の成分比率で存在しているが,GAでは微量のZnが認められる。Fig. 11 Detailed Result of TEM Analysis of IMC Layer inGA/6000 Series Aluminum InterfaceFig. 9 Result of EDX Line Analysis of IMC Layer inSteel/6000 Series Aluminum InterfaceFig. 10にTEM観察と制限視野回折による化合物の同定結果を示す。アルミニウム側近傍はAlリッチのAl3Fe,鋼板側近傍はFeリッチのAl5Fe2で構成され,IMCの基本構成はGAとEGで同じである。TEMによるアルミニウム側近傍(Fig. 10アルミ側指示部)の詳細分析結果をFig. 11,12に示す。今回,EDXによる定量分析ではGAのみZnのピークを確認したが,制限視野回折による同定ではGA,EGともにAl3Feであった。Fig. 12 Detailed Result of TEM Analysis of IMC Layer inEG/6000 Series Aluminum Interface-127-