ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33
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マツダ技報 2016 No.33
No.33(2016)マツダ技報論文・解説25ナチュラル・サウンド・スムーザー量産工法の開発Development of New Manufacturing Processfor Natural Sound Smoother田中宏明*1Hiroaki Tanaka船津昌幸*2Masayuki Funatsu本室武志*3Takeshi Motomuro要約SKYACTIV-D1.5エンジンには,ディーゼルエンジンのノック音を低減する技術のひとつとして,ピストンとコネクティングロッドをつなぐピストンピンの内部に組み付けられ,ダイナミックダンパーとして機能するナチュラル・サウンド・スムーザー(以下,NSS)を世界で初めて採用した。NSSの機能を満足させる品質を量産で安定して確保するため,組み付け信頼性の向上,周波数特性の管理,周波数特性の造り込みなどの必要な工法の開発に取り組んだ経緯について紹介する。SummaryMazda has mounted the Natural Sound Smoother (NSS), which is installed inside the piston pin forconnecting the piston to the connecting rod and acts as a dynamic damper, on the SKYACTIV-D 1.5 dieselengine for the first time in the world as a technology to reduce diesel knocking sound. To ensure stableand high quality of the NSS in mass production, we developed relevant techniques for, for instance,quality control of assembly, and measurement and adjustment of frequency characteristics. This articleintroduces the process of the technological developments presented above.1.はじめに環境志向の高まりととともに,乗用車でもディーゼルエンジンの採用が増えている。しかし,ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて燃焼効率が高い半面,静粛性ではガソリンエンジンに劣り,とくにディーゼルノック音の低減が課題である。SKYACTIV-Dではこのノック音低減のため,モデルベース開発の中で燃焼加振力を低減する効果的な技術がエンジンや車体に織り込まれてきた(1)。そのノック音低減技術のひとつとして,新たに開発されたナチュラル・サウンド・スムーザー(NSS)がSKYACTIV-D1.5エンジンで世界で初めて採用されている(2)(3)。世界初がゆえに製造工程も前例がなく,その効果を最大限発揮できるよう量産するためには,新たな工法が必要であった。2. NSSの構造と特性2.1 NSSの構造Fig. 1に示すように,NSSはピストンとコネクティングロッドをつなぐピストンピンの中に組み付けられる。Fig.2左のようにNSSはダンパーとウエイトの2部品で構成されており,ピストンピンの両側から圧入されることでエンジン内での脱落防止機能を備えた構造とし,更にFig. 2右のようにピストンピンへの組み付け後にウエイトの一部をかしめてダンパーに対して引っ掛かりを設け,万一の場合にもエンジン内で脱落しないようにしている。Piston Piston PinConnecting Natural SoundRodSmootherFig. 1 Position to Install NSS*1~3パワートレイン技術部Powertrain Production Engineering Dept.-141-