ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33

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マツダ技報 2016 No.33

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マツダ技報 2016 No.33

No.33(2016)マツダ技報5.3量産用検査装置の概要と測定ばらつき抑制量産ラインに導入した検査装置の外観及び概略についてはFig. 13に示す。Laser DopplerVibrometer治具の組み付け時のボルト締め付けについて,その締め付け力の条件を変えると,一例としてFig. 15のように,同一のNSSを測定してもグラフの形が変化することを実際の装置で確認した。そこで装置への治具の組み付けに際しては,周辺部品含めてボルトで固定しているものについて,ボルトサイズに応じた締め付けトルクを規定し,トルクレンチによる締め付けを実施することとした。1000Piston Pinw/ NSSClamperFixtureBaseForce GageShakerFig. 13 Placement of ApparatusInertance m/s 2 /NCondition ACondition B10010340036003800Frequency HzFig. 15 Difference in Inertance Result by Differencein Fixture Bolts Tightening Conditionイナータンス検査装置の測定ばらつきは,可能な限り抑える必要があるため,装置についてばらつきの要因となるものを整理した。その結果から,ばらつきに対して影響の大きいと考えられる治具の共振と,治具の組み付け時のボルト締め付けに絞って,調査と対策を行った。共振については, CAEにより変更前の治具の固有値解析を行った結果,治具部品点数に起因する振動モードの多さと,NSSの作動周波数の近傍に共振周波数をもつことが明らかになった。Fig. 14左図に変更前の治具外観と固有値解析結果の一例を示す。Fig. 14左下では治具部品がばらばらに振動している様子が分かる。このような振動モードが各部品の固有振動数の数だけあり,実際には治具の製作誤差や組み付け誤差に応じて共振周波数が変動することになるため,測定ばらつきの要因となる。そこで,Fig.14右図のように部品点数を減らして治具に起因する振動モードを減らし,NSSの作動周波数近傍に振動モードがないことを確認できた形状で治具を製作した。6.周波数調整加工システム開発NSSの作動周波数は,Fig. 16に示すようにダンパー端面を研削して振動等価質量を微修正することで調整する。この研削代と周波数変化量の関係はFig. 17のとおり,比例関係にあることを確認している。その関係を基に,イナータンス検査では測定される作動周波数に応じてNSSをランク分けすることとし,端面研削盤ではその各ランクに対する研削代を設定した加工プログラムを準備している。FixtureCup Grinding WheelBefore ModifyAfter ModifyFig. 16 End Face Grinding for Adjustment ofResponse Frequency of NSSFig. 14 Modified Fixture and CAE Result SampleNSSの作動周波数調整は,周波数ランクに応じて一品一葉の対応をする。これには,ライン内で展開されるトレーサビリティシステムをFig. 18のように応用している。トレーサビリティシステムには今回の組立・加工工程での品質データが全て記録されており,周波数ランクも同様に記録される。周波数調整工程では,ピストンピン端面の刻-145-