ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33
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マツダ技報 2016 No.33
マツダ技報No.33(2016)ユーザーの利用スタイルに応じて,さまざまなタイプが用意されている。(2)福祉車の種類と用途福祉車には,大きく分けて「介護式」と「自操式」の2種類がある。「介護式」は身体の不自由な方の介護や送迎に利用する車,「自操式」は身体の不自由な方が自分で運転するための補助装置が付いた車である。更に詳細な用途に応じて,Fig. 3のように分類される。Care TypeOwn operationTypeWheelchair access Vehiclewant to get on and off withsitting down on a wheelchairLift up seat Vehiclewant to move to seatfrom wheelchair easilySwivel seat Vehicleable to walk by oneself, but want tosit down on seat easilyAuto step Vehicleable to walk by oneself, but want toget on and off a vehicle easilyDriving auxiliary equipped Vehiclehealth is inconvenient,but wants to drive by oneself4.3マツダ福祉車の概要マツダ福祉車のベース車には,各タイプでのセグメントニーズが最も多く,福祉車としてのレイアウト条件(乗降性・居住性・操作性等)適合性を検討し選定している。また福祉車開発は,福祉ユニット本体の開発とともに,排出ガス・燃費や衝突性能への適合対応等,福祉車全体の開発を行っている。生産面では,ベース車のラインにてシート欠品生産や欠品に伴うユニークな搬入対応・検査対応を行う。その後,(株)マツダE&T特装工場にて福祉車シート等を架装・検査して,マツダ車として完成検査を行った後に出荷している。また,変更部位がシート等の一部に限られるため,該当部位の変更について改造認可申請を行っている。以下にマツダの福祉車「iシリーズ」の主要モデルを紹介する。(1)スロープ式車いす移動車常時,車いすを使用される方のクルマへの乗降をサポートする車。テールゲートに設けたスロープを使用して車いすのまま乗降ができるタイプをマツダは提供しており,フレアワゴンに設定している(Fig. 5)。Fig. 3 Type and Use of Welfare Vehicle4.2マツダ福祉車と導入のねらいマツダは1995年に国内自動車メーカーとして初めて,スロープ式車いす移動車を発売し,現在では福祉車「i(アイ)シリーズ」として,各ユーザーのニーズに応じた多様な車種をラインナップしている(Fig. 4)。Auto stepVehicleBIANTEMPVlightSwivel seatVehicleDEMIOCare TypeLift up seat VehiclePassengerseatPREMACYBIANTEObstacle degreeSecondseatBIANTEMPVFig. 4 Mazda Welfare Vehicle LineupWheelchairaccessVehicleFLAIRWAGONSevere「iシリーズ」は,高齢者の方や身体の不自由な方の,毎日の生活が楽しくなるよう,「介護する方の使い勝手の良さと,介護を受ける方の乗り心地を最優先に」をコンセプトとして,商品開発・導入を行ってきている。マツダ福祉車でのカーライフを通じて,人生の輝きを人々に提供することがねらいである。Fig. 5 FLAIR WAGON介護する方の使い勝手の良さを追求し,ワンアクションで簡単に開閉できるテールゲート一体型スロープを開発。スムーズに準備ができるため,介護者の負担を軽減するとともに,段差のない1枚スロープ(通常は2枚か3枚)により,車いすでの乗り降りの際の振動も軽減している。更に,低床設計・専用の床構造とし,角度12度の短くゆるやかなスロープを実現して,車いすでのスムーズな乗り降りを可能にした。後部車体を下げる高価なリアエアサスペンション等の採用をしなくても短くゆるやかなスロープを実現した。また,介護を受ける方の乗り心地を最優先に考え,走行時は,ゆるやかな4度の乗車姿勢角(車いすの傾き)を実現するフロア形状とし,安心感のある乗車姿勢を確保すると同時に,ゆとりある頭上や足元空間を実現した。各ユーザーの用途に合わせて,リアシートを装備した仕様(車いすの方の乗車有無に合わせてリアシートを折り畳む)と,装備しない仕様(常に車いすの方が乗車されるユーザー向きで,スペースにゆとりが取れる)を準備してい-156-