ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33
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マツダ技報 2016 No.33
No.33(2016)マツダ技報Fig. 8 Driver Oriented4.2エレメントデザイン確りとした骨格で構成された空間に,正確で緻密な本物のエレメントを組み込む。この組み合わせこそがデザインコンセプトである“おごそかで品格のあるプレミアム”を実現する鍵であると考えた。そこで,エレメントは正確で精密に見えるようにデザインした。配置されるスイッチ類はその周囲にメッキリングを配し,内機はより正確で緻密に見えるよう処理した。最上級グレードであるSIGNATUREグレードでは,ローズウッドと本アルミの加飾を設定した。こだわりを持って作られた本物の素材が持つ威厳は,高級感を表現する上でもっとも有効な手段の一つである。素材の持つ特性を最大限に活かしたカタチとした。本杢は,木の良さを表現できる無垢の木の塊を表現し,本アルミ加飾はアルミの塊を削り出した時にできる切削跡のようなヘアライン処理を施し,アルミが本来持っている塊の美しさを表現した。また,実際にカタチを決める作業にも本物の木やアルミの職人と一緒に削りながら形状を作り,見映えだけではなく,触った時の触感,手触り,使い込んでいったときの風合いの変化など,使う人に長く愛着を持っていただけることにこだわった(Fig. 9)。4.3シートミッドサイズSUVでは,シートの見た目の厚みが生み出す乗り心地の良さへの期待感が,プレミアムな価値を表現する上で非常に重要である。シートは乗員との最も大きなタッチングポイントの一つであり,見た目と同時に触感や手ざわり,におい,座り心地など,多くの要素で乗員に最高の満足感を与えなければならない。新型CX-9のシートは,質感と触感の向上と座り心地の更なる向上を目指し,最上級グレードであるSIGNATUREグレードに,ナッパレザーという,これまでのスムースレザーよりも上級な革を採用した。これは単に質感や触感の向上をねらっただけではなく,従来の革素材よりも伸びる特性を活かして,リッチでゆったりとしたシート形状を実現することにも貢献した。角に強い張りを持たせることができ,一番張りのある部分に乗員とのタッチポイントを設定して,きめ細かくてスムースなナッパレザーの特性を十分に生かしたシートとした。ステッチのピッチは,従来の5mmピッチから4mmピッチに詰めており,黒のワンポイントやパイピングを用いることによりプレミアムな質感を実現した。GTやTuringグレードではスムースレザー表皮でさりげない上質感を表現し,またEntryグレードではファブリック素材でカジュアルな室内空間を演出している(Fig.10)。Fig. 10 Nappa Leather SeatFig. 9 Real Material Decoration Panel4.4ステアリング新型CX-9においてプレミアムの価値を追求するにあたり,ドライバーに正対するステアリングホイールの質感向上は必須と考え,新デザインを採用した。軽快な操作性を予感させるために,センターパットの径を従来品に比べて小型化し,形状も真円に近づけるとともに,センターパットにメッキリングを配して,視覚的に小型に見せた。スポークは,骨格表現を施した金属調パーツを用いて剛性感を表現し,高い質感と造り込みを感じさせるディテールとした。そこに,最小限かつ自然な指の動きで操作するスイッチを配置した。自然に置いた指の位置から,上下に動かすだけで3つの操作がスムースにできるようにデザインした。グリップは,人間工学に基づいた正-13-