ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33

ページ
29/188

このページは マツダ技報 2016 No.33 の電子ブックに掲載されている29ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

マツダ技報 2016 No.33

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

マツダ技報 2016 No.33

マツダ技報No.33(2016)このウォータジャケットスペーサーは,ボアピッチを拡大することなくターボ化できた要因のひとつであり,軽量コンパクト化に大きく貢献している。■著者■6.4 NVHとエミッション対応ターボ化による燃焼圧力増加と回転系の慣性質量増加により悪化するNVHは,シリンダーブロックやクランクシャフト形状の最適化で抑制した。低回転域を高過給化することで生じるキャビティトーンノイズ(ターボチャージャーのエアーバイパスバルブからの吸気気流音)を抑制するためエアーバイパスバルブ通路断面積と通路容積の比を最適化し,吸気システムの固有振動数と吸気脈動周波数をチューニングすることで周波数の近接を防止して静粛性を高めている。冷間始動時は,電動ウェイストゲートを開弁制御して排気ガスをバイパスさせることで,タービン回転数を6万回転から3万回転に低減させて回転1次音の発生を抑制した。また,始動時のエンジン回転数を上昇させてキャタリストへ供給する排気ガスを増やすことで触媒の早期活性化を促し,燃焼室内の燃料分布均質化,点火タイミング制御の緻密化と合わせて排気ガスの浄化性能を高め,USA LEVⅡとEU Stage6規制をクリアしている。室谷満幸末國栄之介藤山智彰山形直之岩井浩平沖田齢次7.まとめSKYACTIV-Gの進化版として新型2.5Lターボチャージャーエンジンの新技術を紹介した。既存のダウンサイジングターボとは一線を画すマツダ独自のライトサイジングターボエンジンを実現させることを目標にして,OneMazdaで取り組み立ちはだかる課題をひとつひとつ解決しブレークスルーを実現したものである。個々の技術をうまく組み合わせることでいくつかの機能を持たせ進化した技術として新型CX-9に搭載し,世界のお客様に「走る歓び」と「優れた環境性能」を届けることができた。今後も,マツダは内燃機関の理想を求めて技術の進化と深化を目指していくとともに,お客様の期待を上回るサプライズを提供し続けていく所存である。参考文献(1)富澤ほか:新型デミオのエンジン技術,マツダ技報,No.29,pp.8-13(2011)(2)長谷川ほか:CX-5 SKYACTIV-Gのエンジン技術,マツダ技報,No.30,pp.3-8(2012)(3)星野ほか:新型ロードスターのエンジン技術,マツダ技報,No.32, pp.124-127(2015)-22-