ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33
- ページ
- 40/188
このページは マツダ技報 2016 No.33 の電子ブックに掲載されている40ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは マツダ技報 2016 No.33 の電子ブックに掲載されている40ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
マツダ技報 2016 No.33
No.33(2016)マツダ技報特集:新型CX-96新型CX-9の静粛性開発についてQuietness Development for New CX-9楠木大地*2*1 *3清水勝矢熊本和矢Katsuya Shimizu Daichi Kusuki Kazuya Kumamoto中山博資*5*4 *6粟根正浩山本晃平Masahiro Awane Hiroshi Nakayama Kohei Yamamoto要約新型CX-9のNVH性能では“安心/快適”をお客様への提供価値として,マツダのハイエンドモデルにふさわしい性能を実現した。特に,近年お客様の期待が高まっているクルージング走行時の静粛性に対して,開発初期段階からお客様視点を重視した新たな取り組みを行った。静粛性指標を新たに作成し,新型CX-9のメイン市場である米国現地のメンバーとともに,人の感じ方を重視した“突き抜けた静粛性”を定義し,新型CX-9の静粛性目標とした。静粛性に関連するロードノイズ・風騒音・遮音性能のメカニズムを基に,質量効率を向上させながら,新たな構造を関連部門と共創することにより新型CX-9で“突き抜けた静粛性”を実現した。SummaryAs Mazda’s flagship model, the new CX-9 achieved high NVH performance that is appropriate for itsclass with“safety and comfort”as our customer values. Especially, we focused on the quietness atcruising speed to meet the rising customer expectations from the early development stage using our newapproach for customer satisfaction. We defined the“Outstanding Quietness”together with our localmembers in the U.S., which is the main market for our new CX-9, by focusing on the human senses (howcustomers perceive quietness) and creating a new set of indices for quietness. Then those were set as thenew CX-9 targets for quietness. The new CX-9 achieved“Outstanding quietness”by a brand new noisestructures with improved weight efficiency based on road noise, wind noise, and isolation mechanisms.1.はじめに新型CX-9では,近年お客様の期待が高まっている静粛性に対し,開発初期段階から新たな取り組みを行った。お客様視点をより考慮し,「会話のしやすさ」の指標を取り入れ,人の感じ方を重視した目標設定を行った。また,開発初期段階に,その目標を具現化した試作車の評価をメイン市場である米国市場で行い,競合車を凌駕する静粛性目標であることを確信した。開発段階では,この高い目標の達成を目指し,関連部門一体となり開発を行った。本稿では,静粛性に関連するロードノイズ・風騒音・遮音性能を向上し,新型CX-9で“突き抜けた静粛性”をどのように実現したか,その手段と達成性能を紹介する。2.開発の狙い新型CX-9の静粛性開発では,人の感じ方を重視した静粛性を開発の狙いとした。“安心/快適”をお客様への提供価値とし,高速クルージング走行で“快適”を感じられる「会話のしやすさ」と,路面変化に対しても“安心”を感じられる「荒れた路面での音圧」を用い,静粛性指標を作成した。会話のしやすさとは,走行中にお客様が風騒音やタイヤ音のために声を上げることなく,どれだけ快適に会話ができるかを示す。荒れた路面での音圧は,路面環境が変化してもお客様がロードノイズの変化に煩わしさを感じることなく,どれだけ安心して運転できるかを示す。この指標において,米国現地のメンバーとともに,人の感じ方を重視した目標設定を行った。具体的には,「会話*1~6 NVH性能開発部NVH Performance Development Dept.-33-