ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33
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マツダ技報 2016 No.33
マツダ技報No.33(2016)のしやすさ」の軸に会話が十分に楽しめ快適を感じられるレベル,「荒れた路面での音圧」の軸へ安心を感じられるレベルを定義し,ともにそのレベル以上にあるZoneを,“突き抜けた静粛性”として定義した。新型CX-9では,そのZone内に目標を設定し,“突き抜けた静粛性”を実現した(Fig. 1)。Quietness at high speed driving[Clearness of audible conversation %]JPN 4SDPremimu CCompetitor BCompetitor CPrevious CX-9Competitor ASDN Premium AEU SUVPremium BUS SDN PremiumBQuietness while driving on rough road[Sound pressure level dB(A)]Fig. 1 Quietness Chart3章では,この静粛性指標上の「会話のしやすさ」と「荒れた路面での音圧」をどのように性能向上したかを達成性能と達成手段で示す。3.達成性能と達成手段New CX-9Premium-Competitor APremium-Competitor B3.1会話のしやすさ(1)達成性能新型CX-9では,高速クルージング走行時のあらゆるシーンにおいてお客様が“快適”を感じられる性能を目指した。Fig. 2は,静粛性指標上の「会話のしやすさ」を示している。人の感じ方から,会話が楽しめる快適なレベルを定義し,その実現を目指した新型CX-9は,プレミアム競合車も含めてトップクラスを実現した。0.9Good→0.85軸ラベル0.80.750.70.65Good5%5%Previous CX‐90.5dBClearness of audible conversation [%]New CX‐9Competitor AFig. 2 Clearness of Audible Conversation Comparisonまた,あらゆるシーンで“快適”を感じられるために,お客様の使用シーンを考慮し,車速変化や,横風変化にもCompetitor BCompetitor COutstanding ZonePremium‐Competitor AGoodPremium‐Competitor B安定した静粛性を実現した。会話のしやすさの車速に対する変化をFig. 3に,横風の強さに対する変化をFig. 4に示す。Clearness of audible conversation[%]5%Good→New CX-9Premium-Competitor APremium-Competitor B100km/h 120km/h 140km/hVehicle Speed[km/h]Fig. 3 Quietness Characteristics on Vehicle SpeedClearness of audible conversation[%]5%Good→New CX-9Premium-Competitor APremium-Competitor B0m/s5m/s10m/sCross Wind[m/s]Fig. 4 Quietness Characteristics on Cross Wind(2)達成手段会話をしやすくするためには,高速クルージング走行時に支配的となる風騒音とタイヤ音を車室内において低減する必要がある。音源が伝達特性の影響を受け車室内での音となる空気伝播の現象において,音源低減と伝達特性改善(遮音性能向上)を図ったので,その開発内容を紹介する。a.音源低減音源低減の事例として風騒音の空力音源低減の達成手段を以下に示す。風騒音の音源低減に対し,車両前側と後側で各エリアの寄与度分析を行った。車両前側ではフロントドアサッシュのパーティング部とフロントドアガラスの寄与度が大きい結果となった。そのフロントドアへの性能向上を行った例をFig. 5に示す。Aピラーとフロンドドアサッシュの隙間と段差によって気流の渦が発生し,これが騒音となっていることが大きな要因であった。CFD(Computational Fluid Dynamics)を用いて気流の渦を可視化し,騒音が発生する部位を明確にした。車両表面の隙や段差を抑制し,流れをスムーズに-34-