ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33

ページ
51/188

このページは マツダ技報 2016 No.33 の電子ブックに掲載されている51ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

マツダ技報 2016 No.33

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

マツダ技報 2016 No.33

マツダ技報No.33(2016)特集:新型CX-98新型CX-9の軽量・高剛性ボディーシェルLight-weight・high-rigidity Body Structure of New CX-9吉武晃司*1Koji Yoshitake川野晃寛*4Akihiro Kawano清下大介*2Daisuke Kiyoshita中内繁*5Shigeru Nakauchi兼森正英*3Masahide Kanemori要約新型CX-9は,マツダのハイエンドモデルであり,マツダ技報29号で発表したSKYACTIV-BODY (1)技術を基に,ホイールベースを延長し,3rdシートを搭載したパッケージに発展させた商品である。このパッケージの実現とともに,高い操縦安定性と衝突安全性,突き抜けた静粛性を,先代モデルからの質量増加なしで実現することを目指した。この達成手段として,各性能の寄与度が高い部位を見極め効率的に強化し,各ロードパスの分担荷重が車両トータルで最も効率的となるように配分を決めて強化した。これらを,CAE検証を繰り返し行うことで適正構造にした。この結果,先代モデルに対して,ねじり剛性60%向上,市場評価で最高ランクを獲得可能なボディー強度の確保(社内テストによる),静粛性向上を果たした。また,7.3kgの軽量化を実現し,ベストインクラスに肉薄するボディーシェル質量も達成した。SummaryThe All-New CX-9 is Mazda’s high-end model, based on the SKYACTIV-BODY technology that waspresented at the Mazda Technical Review No.29, extending the wheelbase, is a commodity that hasdeveloped long wheelbase and the layout package the 3rd sheet. CX-9 is aimed at realization of packageand high steering stability, high crash safety and extremely high quietness performance without theweight increase from the previous model. To realize them, to strengthen effective area seeking the highcontribution of each performance, to strengthen the amount needed each part that reconsider the loadpath, an optimal structure was developed by repeated CAE studies.As a result, the torsional stiffness has increased by 60%, ensuring of body strength that it’s capable togetting the best rank by a market evaluation (according to the internal test), and silence performance hasimproved from the previous model. Furthermore, while reducing the weight approximately 7.3kg, wasclosely achieved a body shell weight Best-In-Class.1.はじめにマツダのボディーエンジニアの使命は,「高性能なボディーを軽く設計すること」である。新型CX-9も「人馬一体」を感じていただける商品を目指して,SKYACTIV-BODYで初めての3列シート車に挑戦し,ハイエンドモデルに相応しい性能をもちながらも,先代モデルより軽量なボディーを実現した。この過程には,さまざまな問題の発生と解決の繰り返しがあったが,その都度,原理・原則に立ち返って検討し,一つ一つの部位に命を吹き込んできた。本稿では,各性能開発に焦点を当て,軽量化しながら劇的な進化を可能にした設計手法や構造について紹介する。2. 3列シート車用プラットフォーム新型CX-9は,生産設備の共通化とボディーの軽量化を実現するため,先代モデルで採用しているラダーフレーム構造ではなく,CX-5から踏襲してしたSKYACTIV-*1~5ボデー開発部Body Development Dept.-44-