ブックタイトルマツダ技報 2016 No.33

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マツダ技報 2016 No.33

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概要

マツダ技報 2016 No.33

マツダ技報No.33(2016)来の単色表現ではなく,複数の表示色を用いた色調表現が使用可能になったことを受け,表示配色の考え方を再構築した。なお,この考え方はアクティブドライビングディスプレイだけではなく,他のコックピット表示デバイスも併せた統合的な考え方としている。一定のルールを規定し,一貫性をもって各表示デバイスを実現することも,ドライバーの『迷い』を最小化することにつながると考えた。①基本色従来型のCタイプでは,背景に埋没しにくく視認しやすい表示色として『ブルーホワイト』を選定した。WSタイプでは,上記の考え方に加え,コックピット内の『表示の統一感』も考慮し,基本色を『ホワイト』へ変更した。前者の視認条件については,表示を高輝度とし『輝度差』でコントラストを確保し,要求視認性を達成する考え方としている。②警報色色調表現が使用可能になった最大のメリットは,警告情報や注意喚起情報を『色情報』を付加してドライバーへ伝達可能になった点である。ISO 2575(2)に定義された『路上走行車-制御装置,インジケFig. 6 Contents Sampleーター及び自動表示装置の記号』の考え方とISO 16951 (3)に定義された『複数情報を運転者に提供するための優先順位決定手法』の考え方をもとに,ドライバーへ提示すべき情報を『緊急度』と『重要度』という2つの軸で整理し,情報種別に情報の提示種類を整理し,ルール化した。(2)文字と表示のサイズ文字サイズの設計方針は,基本Cタイプの仕様を踏襲した。人間が見やすいとされる文字サイズはISO (3)にも記載されていて,推奨値が20~22分となっているが,アクティブドライビングディスプレイの表示では,常に数字が動いている車速はそれよりも大きいサイズで最小24分としている。今回WSタイプではこの考え方に加えて,煩わしさの低減にも配慮した。運転視界に入る限られたスペースでさまざまな文字情報が表示されると煩わしく感じる。そこでWSタイプでは文字高の種類を3種類に集約し,情報配列に従ってそれぞれの文字高を定義することで表示全体に統一感を持たせ,一つ一つの情報の読みやすさにも配慮した。(3)表示色WSタイプは表示デバイスとしてTFT液晶を採用した。従4.おわりに今回新開発したWSタイプのアクティブドライビングディスプレイは,お客様の安全を最優先に考えるヘッズアップコックピットの理想表示を実現するために必須であると考え,視認性と認知性の向上を軸に具現化した。ただし,マツダとしては,理想実現に向けて更に機能を進化させ続ける必要があると考えている。アクティブドライビングディスプレイの表示においては,前述したとおり,『視認性/認知性向上』と『煩わしさ低減』は背反関係にある。今後のITSインフラやカメラ認識技術の進化に伴い,安全に走るための情報がより多彩になることが予想される。その情報を『煩わしさを排除した状態で見やすく,分かりやすくドライバーへ伝達すること』がアクティブドライビングディスプレイに課せられた最大の課題だと考えている。今回の新型アクティブドライビングディスプレイの開発-64-