マツダ技報 2017 No.34
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*4,5 商品企画部 *1~3 商品本部 -3- 特集:新型CX-5 1 No.34(2017) マツダ技報 要 約 初代CX-5は,SKYACTIV技術と魂動デザインを採用した新世代商品の第1弾として2012年に導入した。以もに,こだわりが強く,好奇心旺盛で挑戦心がある方が多い。さまざまなことにチャレンジ・経験をされる中で,ものを見る目が養われ,より豊かで上質なライフスタイルを志向されていると考えている。また,お客様自身のライフステージも変わられ,ご結婚されたり,ご家族が増えていることも想定される。一方で,仕事においてはキャリアアップされ,一緒に働く仲間が増えることも考えられる。 こうしたお客様の成長にあわせて,新型CX-5では,クルマも成長進化させて全ての領域を初代から一段レベルを上げるとともに,ドライバーである「自分自身の走る歓び」だけでなく,「全ての乗員にとっての走る歓び」に深化させる必要があった(Fig. 1)。 来,優れた環境・安全性能などを高く評価いただき,「2012-2013 日本カー・オブ・ザ・イヤー」をはじめ,世界中で多数の賞を受賞した。また,世界約120か国で140万台以上を販売し,マツダの年間販売台数の約1/4を占める基幹モデルへと成長することができた。 新型CX-5は,初代CX-5が築いた販売の規模や勢いを維持し,もう一度選んでいただくために, 「走る歓びの深化」をキーワードに,お乗りいただく全てのお客様を笑顔にするSUVを目指し開発した。 Summary お乗りいただく全てのお客様を笑顔にするために,ドライバーの走る歓びと同乗者の快適性はトレードオフの関係にあるという従来の常識を覆すことに挑戦した。同乗者を含む全てのお客様に,走る歓びを提供することで,更なる「走る歓びの深化」を目指した。 2. 商品コンセプト 初代CX-5は独身,ファミリー,シニアにかかわらず幅広い年齢層のお客様にお選びいただいた。 新型CX-5では,その初代CX-5にてお付き合いの始まったお客様に,もう一度この商品を選んでいただき,より一層絆を深めたいと考えた。 初代CX-5のお客様は,運転することを楽しまれるととThe first-generation CX-5 was launched in 2012 featuring SKYACTIV technology and KODO design. Since then, its excellent environmental and safety performance has been highly acclaimed and the model has won numerous awards including “2012-2013 Car of the Year Japan”. Then, it has grown into a core model accounting for approximately 25 percent of Mazda’s annual sales. And to date, over 1.4 million units have been sold in around 120 different countries. The All-New CX-5 was developed to maintain business momentum established by the first generation CX-5, and to encourage customers to choose our CX-5 again. To that end, with “Deepening of driving pleasure” as our keyword, we made effort to develop an SUV that can bring a smile to every customer who drives it. 児玉 眞也*1 MasayaKodama鈴木 淳二*4 JunjiSuzuki山田 真泰*2 MasahiroYamada 森 茂之*5 ShigeyukiMori 木下 勝之*3 Katsuyuki Kinoshita新型CX-5の紹介 1. はじめに Product Div. Product Planning Dept. Introduction of All-New CX-5

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