マツダ技報 2017 No.34
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-113- No.34(2017) 4.2 スマートインターフェイス コックピットはドライバーを中心としたドライバーオマツダ技報 リエンテッドな空間とした。ドライバーはこのコックピットに身を置いた瞬間,運転に集中し運転を楽しむことをイメージする。同時に水平基調のインストルメントパネルは車両の姿勢角や車両感覚を把握しやすく,圧迫感のないシンプルな造形とした。Active Driving DisplayやCenter Displayといった先進的なディバイスによる視認系の情報表示と人間工学的に設計された操作器類は,ドライバーがストレスなく情報を捉え意志を伝えることのできる機能レイアウトとした。ドライバーズシートに代表されるシートデザインはしなやかな立体造形とホールド性を重視してデザインした。立体造形と配色を同調させることで乗員それぞれのパーソナル空間を演出した。シートセンター部は,オーセンティックな縦のソーイングパターンによるダブルプリーツとパーフォレーションをあしらい,蒸れにくい構造とした。これらの空間構成と機能レイアウト,シートのデザインにより,ドライバーは車との一体感を味わいながら快適に運転を楽しむことができる。 の流れを感じ取ることができる。クルマの動きに呼応した空間の動きが乗員をさまざまなストレスから解放し,リラックスして移動を楽しめる空間とした。ドアトリムはインパネからの造形的なつながりを重視し,その空間の流れを引き継ぐような,動きのあるデザインとした。同時に,その流れを阻害せずに簡単な日用品の収納を考慮したドアポケット容量を確保した。ディープレッドの仕様はインパネとトリム上面,EPB(電動パーキングブレーキ)の採用によって段差の消えたセンターコンソールをテーマカラーでハイライトし,淀みない空間の流れを演出した。また,中国市場で特に重要といわれている後席の快適性は,シートバック角度を通常のSUVより寝かせ,後席用にベンチルーバーを装備,乗降性や左右の席移動のための足元スペースを確保する等して実現した。 4.3 リラックスアトモスフェア 室内全体に目をやると,水平方向の広がりと前後方向Fig.15 Smart Interface Fig.16 Active Driving Display & Center Display Fig.17 Driver’s Seat Fig. 18 Relax Atmosphere Fig. 19 Fluent Door Trim Fig. 20 Rear Console & EPB Fig. 21 Relax Seat Back Angle
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