マツダ技報 2017 No.34
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-115- No.34(2017) 5.2 ボディーカラー・ラインナップ テーマカラーである赤の色域からはソウルレッドを筆頭に,深みがあり初代Mazda6以来中国で根強い人気をもつラディアントエボニーを選択した。また,中国では5.3 インテリアカラー・ラインナップ インテリアカラーはグレード展開と関連したラインナマツダ技報 若者の色とされる青の色域からはブルーリフレックス,最もファッショナブルな色として質感を重視したセラミックメタリックを選択した。モノトーンのラインナップでは,白,シルバー,黒の色域からそれぞれ,スノーフレイク,ソニックシルバー,ジェットブラックを取りそろえた。 ップで,それぞれのグレードに相応しいシートの素材と色,加飾パネルの質感を組み合わせた。HIGHはマツダブランドを象徴するピュアホワイトの本革シートと,杢目と本アルミのコンビネーション加飾を組み合わせ,どのボディーカラーを選んでも内外装の色彩や質感の調和がとれるコーディネーションとした。COREはテーマカラーである赤系のボディーカラーや最もファッショナブルなセラミックメタリック,スノーフレイクとの相性が抜群のディープレッドを本革シートのみならずインパネとドアトリム上面にも展開,加飾パネルはアルミのヘアラインとし,先進性とファッショナブルな豊かさを強調した。ENTRY+は女性を意識したグレードで,サンドの革とピアノブラックの加飾パネルを組み合わせ,外板色のブルーリフレックスとの相性をベストなものとした。ENTRYは最も若いユーザーを想定し,黒とグレーの織柄のファブリックのトラディッショナルなスポーティーシートとピアノブラックとアルミニウムの加飾をコーディネートし,モノトーンでまとめた。若者の好むモノトーンの外板色はもちろん,テーマカラーのソウルレッドを引き立てるベーシックでスポーティーなコーディネーションとした。これらCX-4のインテリアコーディネーションはスポーティーな中にも品格の高さを表現するため,全てのグレードの天井を黒で統一した。背景からノイズを消し去ることで,それぞれのコーディネーションの微妙な色調や,素材の質感が際立ち,それぞれのねらいがクリアなメッセージとして伝わってくる。 ーを受賞し,世界で最も多くの車種が競合する中国市場で,その美しさが認められた。CX-4はまさにその美しいデザインによって際立つ存在となり,マツダのブランド価値向上と市場における存在感の強化という目的を達成しつつある。初代Mazda6の成功を再現するという使命を全うし,今後も多くの中国の方々に愛され,新しい中国の風景の一部となってくれることを切に望む。 ■著 者■ 小泉 巖 CX-4は2016年6月の市場導入以来,ターゲットユーザーである先進層の若者たちに受け入れられ,好調な販売を続けている。11月には名立たるプレミアムブランドのノミネート車を抑え中国のカーデザイン・オブ・ザイヤFig. 29 Body Color Line Up Soul Red Blue Reflex Snow Flake Jet Black Radiant Ebony Ceramic Metallic Sonic Silver Fig. 30 Interior Color Line Up HIGHENTRY+ 中国カーデザイン・ オブ・ザ・イヤー トロフィ CORE ENTRY 6. おわりに

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