マツダ技報 2017 No.34
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3.3 利便性その他 マツダは「人馬一体」は乗る前から始まると考え,人 -6- Previous urethane Previous urethane 状来ウレタン 新ウレタン New urethane TimeNew urethane マツダ技報 設定した。そのうえで,28°までシートバックを倒せるリクライニング機構を採用した。また,後席用のベンチレーター(エアコン吹き出し口),リアシート左右席には座面とシートバックを暖めるシートヒーター(Fig. 11),リッド付の収納スペースと充電用USB端子を装備し,前席と同様の快適性を確保した(Fig. 12)。 また,室内の収納スペース,ラゲッジルームの使い勝手を高めるとともに,パワーリフトゲートを新設定した (Fig. 13)。 新型CX-5では,ガソリン・ディーゼルエンジン車ともにリニアリティー,コントロール性,応答性を高め深化した「人馬一体」を実現した。その実現に向けて,あらゆるシーンで,ドライバーが使い分けるアクセル操作に対して,クルマがどれだけ素早く反応し,なおかつ意のままに動かせるかに注力した。具体的には,アクセルペダルを踏んでから車両が動き出す反応時間の改善に注力した。アクセル応答の制御を見直し,特にゆっくり踏んだ際の反応時間を早めている(Fig. 14)。 No.34(2017)Acceleration がドアを操作するときの動きや感覚に基づいた操作性を追求している。新型CX-5では走り出す前の高揚感と安心感をより高めるためにドア閉め音を造り込み,SUVらしい重厚感のある音質を実現した。 また降車時にドアを開く操作をよりスムーズ化するため,フロントドアのインナードアハンドルを初代モデルから約70mm後ろに配置することで,ワンモーションで開く操作を実現した(Fig. 10)。 とで,大きめの荷物を持っての乗り降りや,チャイルドシートの操作などをしやすくした。 リアシートにおいては,「後席乗員にも走りの質感が高まったことを感じてほしい」という想いのもと,人間が安楽な姿勢を保てるシートのあり方を改めて検証し,シート背面の傾き角度を初代CX-5から2°拡大し24°に(4) パフォーマンスフィール Fig. 9 High-damping Urethane Fig. 10 Improvement of Inner Door Handle Operability リアドアについては,開度を6°拡大して80°とし,より大きく開くようにし,ドアトリム造形を工夫するこFig. 12 Air Condition Vents & Two USB Charging Ports Fig. 11 Rear Seat Heaters Fig. 13 Power Liftgate

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