マツダ技報 2017 No.34
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やISO11270 車線維持支援システム(LKAS)などが挙げられる。これらのシステム規格は,部品などの規格で3日間の国際会議を開催し,各作業項目の投票結果への対応や,下記の段階移行の可否などを協議している。 ~No. 15は国際規格として発行済の項目である。 -153- No.34(2017) Contents マツダ技報 WG14では年2回開催されるISO/TC204の総会に合わせ,出席者は原則として各国の代表機関からISOに登録されたエキスパートであり,毎回,30~40名程度の出席がある。所属は,各国の自動車企業,部品企業,研究機関,大学,政府系機関などであり,産学官でバランスのとれた構成となっている。 通常,ISOでは以下の段階を経て規格が発行される。 Work items 予備作業項目 新作業項目提案 委員会原案 国際規格原案 国際規格 作業を進めている。 代表的には,ISO15622 車間距離制御システム(ACC)見られる,種別数削減や互換性確保という観点よりも,自社商品の国際展開のため,ISO化によって各国市場で No. NP, CD, DISの各段階ではISO/TC204のPメンバー国(参加国;投票義務がある)28カ国へのドラフト回覧と投票を必要とする。そのため,平均的に,規格開発着手からISO発行までは3年から4年の期間を必要とする。 Table 2 にWG14の標準化作業項目一覧を示す。No. 12017年3月時点で,No. 16以降の9項目に関し,標準化WG14で発行済のISO規格は,日,独の自動車企業,部品メーカーを中心として,商品化済の運転支援システムの機能/性能要件や,試験法に関するものが多い。 PWI Preliminary Work Item NP CD DIS Draft International Standard ISO New Work Item Proposal Committee Draft International Standard Table 2 WG14 Work items (as of March, 2017) 1 車間距離制御システム(ACC) Adaptive Cruise Control Systems 前方車両追突警報システム(FVCWS) Forward Vehicle Collision Warning Systems 路上障害物警報システム(TIWS) Traffic Impediment Warning Systems 車両周辺障害物警報(MALSO) Maneuvering Aids for Low Speed Operation 車線逸脱警報システム(LDWS) Lane Departure Warning Systems 車線変更意思決定支援システム(LCDAS) Lane Change Decision Aid Systems 全車速域車間距離制御システム(FSRA) Full Speed Range Adaptive Cruise Control Systems 低車速追従走行システム(LSF) Low Speed Following Systems 衝突軽減ブレーキシステム(FVCMS) Forward Vehicle Collision Mitigation Systems 拡張後方障害物警報システム(ERBA) Extended-range Backing Aid Systems 車線維持支援システム(LKAS) Lane Keeping Assist Systems 交差点信号情報,無視警報システム(CIWS) Cooperative Intersection Signal Information and Violation Warning Systems カーブ速度警報システム(CSWS) Curve Speed Warning System 駐車支援システム(APS) Assisted Parking Systems 危険通知システム基本要件(HNS) External Hazard Detection and Notification Systems 歩行者検出・衝突軽減ブレーキシステム(PDCMS) Pedestrian Detection & Collision Mitigation Systems 道路境界逸脱防止システム(RBDPS) Road Boundary Departure Prevention Systems 協調型車間距離制御システム(CACC) Cooperative Adaptive Cruise Control Systems 自動運転の標準化報告書(RoVAS) Report on standar-dization for Vehicle Automated driving Systems. 部分的自動駐車システム(PAPS) Partially Automated Parking Systems 緊急電子制動灯(EEBL) Emergency Electronic Brake Light Systems 車線内部分的自動走行システム(PADS) Partially Automated In-lane Driving Systems 部分的自動車線変更システム(PALS) Partially Automated Lane Change Systems 自転車検出・衝突軽減ブレーキシステム(BDCMS) Bicyclist Detection & Collision Mitigation Systems 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 15624 ISO 17386 ISO 17361 ISO 17387 ISO 22179 ISO 22178 ISO 22839 ISO 22840 ISO 11270 ISO 26684 ISO 11067 ISO 16787 ISO 18682 DIS 19237 NP 19638 CD 20035 DTR 20545NP 20900 NP 20901 NP 21717 PWI 21202 PWI 22078 ISO 15622 ISO 15623 先行車との車間距離を一定に保つシステム: クラッチペダル/能動的ブレーキ有無によるクラス分け,制御方針,ドライバによる操作介入特性などを規定 先行車との車間距離が詰まったとき,警報によりドライバに回避操作を促し,追突を予防するシステム:先行車両検知範囲と検知性能,評価方法などを規定 カーブ前方の障害物を路側のセンサで認識し,路側表示板でドライバに知らせるシステム:インフラは各国固有の要素が大きく, ISOに進まず技術仕様書として発行 低速での後退,旋回時,ドライバに車両後方やコーナの障害物情報を提供・警報するシステム:検知エリアによるクラス分け,作動条件,試験方法などを規定 不注意により車線を逸脱又はその可能性があるとき,ドライバに注意を促すシステム:車線逸脱の定義,警報発生条件,試験方法などを規定 車線変更時,サイドミラーの死角を走行中の車両や後方からの接近車両の情報を提供・警報するシステム:カバー領域によるクラス分け,警報条件,試験方法など ACCの追従機能を,停止制御まで拡張したシステム:対象とする先行車両の定義,再発進の有り方,システムの作動限界などの基本要件,試験方法などを規定 渋滞路等での低速追従制御を行うシステム:FSRAとの共通項目の他,ターゲットが切り替わった場合の制御方法,試験方法などを規定 先方車両に追突する可能性があるとき,自動的に緊急制動を行い追突被害を軽減するシステム:作動コンセプト,システム要件,試験方法などを検討 比較的長い距離を後退中に,車両後方の障害物情報を提供・警報するシステム: MALSOと対比し,スコープ,対象障害物,検知エリア,システム作動条件などを規定 前方車線を認識し,車線内の走行を維持支援するように自動的に操舵を制御するシステム: スコープ,システム定義,要求事項などを規定 路車協調により,信号現示情報を車載機に表示し,また赤信号を無視しそうになったとき車載機で警報するシステム:基本機能,標準化項目,情報内容などの骨格を検討 ナビゲーション地図情報等に基づき,カーブ進入速度が速すぎるような場合,ドライバに対して警報するシステム: スコープ,システム定義,要求事項などを検討 駐車スペースを検知し,自動的に操舵を制御することで駐車を支援するシステム: Part1 超音波式をドイツ,Part2カメラ方式を日本がリード 協調システムと自律システムにおける注意喚起と警報の基本的な考え方を規定 TS 先方歩行者に衝突する可能性があるとき,自動的に緊急制動を行い追突被害を軽減するシステム:作動コンセプト,性能要件,試験方法などを規定 不注意により道路境界を逸脱する可能性があるとき,ヨー制御,又はヨー+減速制御を行い,道路からの飛び出しを防止するシステム:制御条件,試験方法などを検討 通信を用いる協調システムにより,先行車との車間距離制御の応答性・精度を高める.スコープ,システム定義,作動距離,試験方法などを検討 自動運転に関して,標準化が必要と考えられる項目を体系的に整理´・解説したテクニカルレポート:技術開発の動向,標準化活動の動向,標準化領域,などを記述 ドライバの監視下で,システムが認識した駐車スペースに車両を自動的に駐車する システム: タイプ1;ドライバ乗車, タイプ2;リモートコントロール 車々間通信により,急ブレーキ使用の情報を送信し,後続車のトライバーに注意喚起を促すシステム:動作条件,試験法などを検討 ドライバの負担軽減のため,自動車専用道の同一車線内で,操舵,加減速,並びに渋滞時の停止,発進を自動化するシステム:動作条件,試験法などを検討 車線,及び周辺車両をセンサで認識し,自動的に車線変更するシステム:タイプ1;ドライバ指示,タイプ2;システム提案ドライバ承認 動作条件,試験法を検討 先方の自転車に衝突する可能性があるとき,自動的に緊急制動を行い追突被害を軽減するシステム:作動コンセプト,性能要件,試験方法などを検討 Lead
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