マツダ技報 2017 No.34
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・Intersection Movement Assist(IMA): -156- 参考文献 マツダ技報 (1) (公社)自動車技術会編:ITSの標準化2016 pp.3-4 (2) 三角:ISO/TC204/WG14(ITS走行制御システム)(3) 独立行政法人自動車事故対策機構発行:平成28年度(4) Euro NCAP:Euro NCAP’s Road Map 2020 -The for Vulnerable Road User AEB next steps assessment,www.euroncap.com (2014) (5) WTO:Agreement on Technical Barriers to Trade, Uruguay round agreement(1995) (6) 一般社団法人 日本自動車工業会:自動運転ビジョン, http://www.jama.or.jp/safe/automated_driving/ (2015) (7) United Nations:Uniform provisions concerning the approval of vehicles with regard to steering equipment, Addendum78:Regulation No.79 Revision 2(2005) (8) 横山:自動運転の国際基準 及び標準化への自動車業界の活動,自動運転基準化研究所主催「自動運転の国際的なルール作りについてのシンポジウム」資料 (2017) (9) 経済産業省 製造産業局 自動車課:平成28年度スマートモビリティシステム研究開発・実証事業に係る委託先の採択結果について(2016) (10) NHTSA:Federal Motor Vehicle Standards; V2VCommunications;Notice of Proposed Rulemaking(2016) (11) 一般財団法人 日本自動車研究所:ITS協調システム自動ブレーキなど,近年の予防安全システムの普及には目を見張るものがある。これらのITS技術の展開は,安全で,安心,快適,便利な工業製品としての自動車の完成度を,さらに洗練された高い次元のものへと発展させることができる。これらの技術の国際標準化が多少なりともその一助となることを願っている。 の国際標準化活動における日本の貢献,自動車技術, No.69,pp.75-80(2015) (前期)予防安全性能評価結果(2016) の情報項目の標準化に関する分析・検証報告書 (2014) No.34(2017)Electronic Engineers;米国電気電子技術者協会)の802.11p,1609シリーズなどの規格,車々間のデータ通信に関してはSAEのJ2735(DSRCメッセージ辞書),J2945/1(V2V安全通信のための車載システム要件)などが参照されている。 このNPRMでは特定の安全アプリケーションの採用を求めていないが,事故低減が期待できるものとして以下の6つが示されている(10) : ・Forward Collision Warning(FCW):前方衝突警告 ・Emergency Electronic Brake Light(EEBL): 特にETSIで,5.9GHz帯域の近距離専用通信を使う車々間,路車間の通信に係る多くの規格を発行している。しかし,ここ数年は韓国系,及び中国系企業を中心として,携帯電話網の技術を使った車々間,路車間通信の規格開発が活発に進められており,欧州の実用展開でどちらが優勢になるかは不透明な状況になっている。 一方,ETSIではリリース2と呼ばれている自動運転技術を見据えた一連の規格開発が始まっている。この中には協調型車間距離制御システム(CACC)や,トラック隊列走行の規格が含まれており,ISO/TC204 /WG14の作業項目にも直接関係するため,年4回開催されるETSI /ITS技術委員会の会議に出席するなど,密接な情報交換を行っている。 緊急電子制動灯 交差点通過支援 ・Left Turn Assist(LTA): 左折支援 ・Do Not Pass Warning(DNPW):追い越し危険警告 ・Blind Spot /Lane Change Warning(BS/LCW): 車線変更時の死角内接近車警告 前述のように,このうち,EEBLについては,既にISOで規格化に着手しているが,その他のアプリケーションの国際規格化については今後の検討課題である。そのため,SAEの車々間通信規格の策定作業を進めているDSRC技術委員会へは,ISO/TC204/WG14からのリエゾンとして出席を始め,連携活動を進めている。 5. おわりに 4. 欧州の車々間/路車間通信規格との連携 欧州では2009年10月,欧州委員会のDG-ENTR(産業企業総局)から,協調ITSの標準化指令(M453)が出された。ETSI(European Telecommunication Standards Institute;欧州電気通信標準化機構)とCEN(European Committee for Standardization;欧州標準化委員会)が受諾し,車々間,路車間の通信に係る規格が多数発行されている。リリース1と呼ばれる初期段階のものだけでも合わせて110を超える数の規格群が存在する(11)。

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