マツダ技報 2017 No.34
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(LDWS)等の警報技術,主に自動車専用道での疲労を軽減させるマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC),万一の事故の際の被害を軽減させるスマート・ブレーキ・サポート(SBS)など幅広い機能を備えた概念で,その後も毎年進化を重ねている。 *4 電子開発部 *1~3 統合制御システム開発本部 -157- 論文・解説 28 No.34(2017) 1 マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」の進化 マツダ技報 マツダは,人間を中心にすえた安全技術の研究・開発に取り組み,すべてのお客さまに「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を持つ商品をお届けすることで,お客さまの人生をより豊かにし,お客さまとの間に特別な絆を持ったブランドになることを目指している。つまり,ドライバー尊重の安全思想『MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)』に基づき,運転する環境が変化しても,ドライバーが正しく認知・判断することをサポートし,「安全に安心して運転している状態」を提供すること,また,万一のドライバーのミスにも対応できるよう,事故被害を回避・軽減できるようサポートすることをねらった先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を2012年に市場導入し,それ以降も毎年進化させ続けている。 今回,リアルワールドでの事故分析結果に基づき目標性能を見直し,新しいカメラ技術の採用等により,歩行者事故の回避や交通標識の認識等を通じて達成した新技術を,2016年に商品改良したアクセラ,アテンザより順次搭載,公的な予防安全性能評価でも高い評価を頂いた。その開発成果の一端を紹介する。 Summary マツダは『マツダ車をご購入いただいた,すべてのお客様に「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を提供する』というビジョンを掲げ,ドライバーを尊重する安全思想『MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)』に基づき開発した先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を2012年に市場導入した。 「i-ACTIVSENSE」は,夜間視界を向上させるアダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)等の認知支援技術,差し迫った危険を知らせる車線逸脱警報システム今回,新たにカメラ技術を用いて歩行者事故の回避をもねらった事故被害軽減技術「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」,制限速度等の標識を認識しドライバーに伝える「交通標識認識システム(TSR)」などを開発し,2016年に商品改良したアクセラ,アテンザから市場導入要 約 平井 浩司*1 Koji Hirai 古山 貫一*2 KanichiKoyamaElectrical & Electronics Development Dept. 後藤 多加志*3 TakashiGoto 久米 孝則*4 Takanori Kume1. はじめに Mazda is committed to develop safety technologies focusing on drivers, and deliver products that have "driving pleasure" and "excellent environmental/safety performance" to all customers, and become a brand with a special relationship with customers by making it more rich. Based on "MAZDA PROACTIVE SAFETY" which is the safety concept respecting the driver, we introduced the advanced safety technology "i-ACTIVSENSE" in 2012, and have continued to evolve our technology every year since then. We support the driver to recognize and judge correctly even if the driving environment changes, and keep safely and securely driving conditions, and support avoidance / mitigation of accident damage even if the driver should fail. We redesigned target performances based on results of accident analysis at the real world, and introduced new technologies solved through avoidance of pedestrian accidents and recognition of traffic signs by adopting advanced camera technology etc. in 2016 AXELA and ATENZA, which got high evaluation in public active safety performance evaluation. This paper describes those technologies. Integrated Control System Development Div. Evolution of Mazda Advanced Safety Technology “i-ACTIVSENSE”

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