マツダ技報 2017 No.34
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Fig. 26は,0.1mmの間隙を設けて溶接したものである。通常のレーザー溶接ではひけが発生するが,この対策として金属をフィラーとして補う方法がある。Fig. 17で示した北極部の材料挙動を活用し,不足分を板厚増加させることで,Fig. 27の形状を得ることが可能となり0.1mmの間隙でも必要な断面を得ることができた。 2) 全圧縮による型内完全密着は可能であり,離形後の弾性回復量のパイプ内外の偏差を最小化する幾何学的圧縮率を見出した。 ■著 者■ -175- No.34(2017) 参考文献 マツダ技報 Fig. 25に溶接部の断面を示す。溶接部は入熱の多い場合に見られるワイングラス状ではなく,高速送りで発生溶接部の組織観察をFig. 24に示す。針状のマルテンサイトの発生が観察され,その密度は電縫鋼管のほうが高い。硬度差はマルテンサイト量の違いと考えられ,エネルギー密度の高いレーザー溶接の優位性を示している。 するアスペクト比の高い杭形の形状を示している。これは溶接条件が適正であることを示す。 Beamの性能とその生産の可能性を示した。 (1) 小野ほか:レーザ・アークハイブリッド溶接技術,NKK技報,No.176,pp.70-74 (2002.3) 本研究でトーションビームに供するSmart Expand 1) ねじり剛性,質量を同等としながら曲げ剛性を大幅に向上させるTBA用センタービームを実現した。 3) 間隙に生ずる不足体積が溶接品質に影響を及ぼすため、安定的な溶接品質を確保するための断面形状と溶接可能な間隙を見出した。 この開発にあたり試験,計測等のご協力をいただいた(株)ワイテック様に謝意を表する。 髙橋 浩之 中土 信之 桑子 俊 川口 秀明 Fig. 23 Hardness Distribution of Welded Section Fig. 24 Compression of Etching Surface Fig. 25 Shape of Welded Section Fig. 26 Section of Intentionally 0.1mm Gap Provided Fig. 27 Method to Provide Extra Volume of Material 4. 結論 5. おわりに
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