マツダ技報 2017 No.34
21/207

-14- マツダ技報 5.2 インテリアカラーラインナップ ピュアホワイトまたはブラックのレザー内装,ブラックのファブリック内装の3種類を設定。そのうえで,クルマとの一体感と空間の広がりを際立たせるため,インストルNo.34(2017)透明感を実現している。 メントパネルを境にアッパー部とロワー部で色を使い分けている。 ピュアホワイト内装はアッパー部をブラック,ロワー部をホワイト基調とし,白と黒の鮮やかなコントラストで品のある華やかなインテリアを表現。アッパー部のステッチカラーをダークグレー,ロワー部とシートのステッチカラーにはベージュを採用した。ブラックレザー内装ではアッパー部のステッチカラーをダークグレー,ロワー部とシートのステッチカラーを明るいブラウンとして上質さとともにSUVの力強さを強調した。ファブリック内装はブラックを基調に,新しい布地の立体感で空間に豊かな表情を演出した(Fig. 16,17)。 今回の新型CX-5のデザイン開発では,魂動デザインの深化を図るため,マツダ独自の表現手法を探求した。その結果としてトレンドとは一線を画す,人の手のぬくもりが感じられる造形や日本の美意識という価値観を取り入れた新しい表現を行った。これらマツダデザインのこだわりに共感していただき,単なる移動手段という存在を越えて,新型CX-5と過ごす日々の暮らしをより一段豊かなものに感じていただけると幸いである。 マツダの目指す「Car As Art」の究極の姿の実現へはまだまだ道半ばである。クルマとしての美しさの探求を愚直に突き詰め,更なる深化を続けていきたい。 ■著 者■ 諌山 慎一 Fig. 16 Pure White Interior Fig. 17 Black Interior 6. おわりに

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る