マツダ技報 2017 No.34
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sknLfooR fo ygrenE laitnetoP i l tinU fo dradnatS ybmessA -66- 4.3 評価対象① ルーフの開閉は,投入した電気エネルギーによって得Front Roof Assembling Reference Hole for Bracket Fig. 2 Divided Units Fig. 3 Links Configuration Middle Roof Back WindowBracket StabilitySensitivityElectric EnergyFig. 4 Energy Conversion StabilitySensitivityAssembling Reference Hole for BracketFig. 5 Position Energy Conversion 4.2 市場での使われ方 RHTに対するお客様のご要望つまり市場での使われ方は,解放感を得るためにルーフを適な車室内環境を得るためにルーフを閉めることである。 マツダ技報 み立てを行いメーカーへ納品する生産スタイルとなっている。このユニットの中で,リンクはフロントルーフなど他のユニットを組み付ける土台でありながら,11個もの部品単品となるブラケットの端部に設定された組み付け基準をピポッドによって連結し,回転自由度を持たせることで,ルーフの開閉運動を可能とする複雑な構造となっている(Fig. 3)。 Assembly Standard of Unit られるため,電気エネルギーからルーフの位置エネルギRHTを構成する各ユニット(Fig. 2)は,二次サプライヤーによって生産され,一次サプライヤーによって組ーへの変換効率と安定性を評価対象とした(Fig. 4)。 変換効率を高めると不要になった発電エネルギーを目的地までの移動エネルギーに充てられる。安定性を高めるとルーフ先端の上下振動や作動音の変化量が最小となり不快な印象も与えない。 り決まるシール隙によって得られるため,リンクを構成するブラケットの組み付け基準穴位置から分割されたルーフを組み付けるリンク側の組み付け基準位置への位置エネルギー変換への感度を評価対象とした(Fig. 5)。 感度の低い因子の許容加工公差を緩和すると生産コストを改善できる。感度の高い因子は重点管理特性となり歩留まりと累積バラツキを相殺する調整工数の定量的な配分検討が可能となる。 形量によって変化するため,自重やシール反力の有無によるブラケット端部の締結穴位置からシール面への位置エネルギー変換の感度の変化量も評価対象とした(Fig. 6)。 4.4 評価対象② 車室内外の遮断は,分割されたルーフの相対位置によ4.5 評価対象③ シール隙は自重によるたわみ量やシール反力による変No.34(2017)

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