マツダ技報 2017 No.34
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▲ Levels 2 ■ Levels 1 □ the Range of Assembly Tolerance lacitreV lacitreV lacitreV lacitreV lacitreV gnirettacS gnirettacS gnirettacS gnirettacS gnirettacS lacitreV gnirettacS Middle Roof Connection Front -68- 4.7 評価対象②の評価方法と評価結果 許容加工公差を2倍にした水準にて直交実験を再度実施した。初回と再度実施した直交実験の結果の中から分割Sealing Surface Front Roof Connection Front Scattering Longitudinal Front Roof Connection Rear Scattering Longitudinal Scattering Longitudinal Middle Roof Connection Rear Scattering Longitudinal Rigid Body Model Elastic Model Fig. 10 Scattering at Connection Parts Like Front-Roof Fig. 11 Rigid Body to Elastic Body Back Window Connection UpperScattering Longitudinal Back Window Connection Lower Scattering Longitudinal 4.8 評価対象③の評価方法と評価結果 自重とシール反力による変形量を評価するため,Craig-Bampton法を用いて剛体モデルを弾性体とした。自重やシール反力では降伏点を超えないことが分かっている マツダ技報 されたルーフを組み付けるリンク側の組み付け基準位置をグラフにプロットすることで,ブラケットの組み付け基準穴位置のバラツキに対する分割されたルーフを組み付けるリンク側の組み付け基準位置のバラツキの規模と方向性つまり感度を可視化定量化した(Fig. 10)。 これにより,感度が低い因子は許容公差を緩和して生産コストを適正化する検討が可能となり,感度が高い因子はブラケットを生産する二次サプライヤーの重点管理特性となり,リンクにフロントルーフなどのユニットを組み付ける一次サプライヤーが行う累積バラツキを相殺する調整工数や調整シム枚数など,一次サプライヤーと二次サプライヤーの生産コストのトレードオフ検討が可能となった。 いるブラケットなどの金属材は線形特性を用いた。圧縮率も高い中空形状のシール材は非線形特性を用いた。この弾性体モデルを用いてブラケットの組み付け基準穴位置からシール面への位置エネルギー変換を評価した。シール反力と強度剛性のつり合いの結果シール面のバラツキ幅は縮小されるため,感度の高い因子に注力することで,効率的に弾性体モデルのシール面の位置を設計のセンター値に復帰できるブラケットの組み付け基準穴位置のオフセット量を明らかとし,見込み量として設定した(Fig. 11)。 No.34(2017)
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