マツダ技報 2017 No.34
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*1~3 生産企画部 Production Planning Dept. -70- 特集:生産技術領域の進化 13 マツダ技報 要 約 初代CX-5を始めとする新世代商品群に採用された統一デザインテーマ「魂動」を量産車で実現するに当たり,モノ造りに関わる全てのメンバーがデザイナーの「想い」を共有し,技術力の向上と匠の技に磨きをか「お客様の1台を大切にするクルマ造り」を追究してきた。不具合を造らない・流出させないというゼロディフェクトを実現するため,“製品図面の再現”から,更に一歩踏み込み“バラツキ0への挑戦”を重点に取り組みを進めてきた。 2.1 マツダのお客様提供価値 「モノ造り革新」の取り組み以前から,生産部門ではNo.34(2017)杉山 裕基*1 Hiroki Sugiyama 森脇 幹文*2 Motonori Moriwaki 高橋 克典*3 Katsunori Takahashiけ続けてきた。本稿では量産を実現する活動のベースとなった生産技術領域における「モノ造り革新」の取り組みの考え方や特徴と,「魂動」デザインの実現に向けた量産準備の具体的な取り組み事例を紹介する。 Summary 近年の自動車は,地球環境への配慮や安全な社会の実現に向けた対応と,お客様の期待を上回るような魅力的な要素を兼ね備えていることが求められている。マツダは,熱烈なファンに支えられ,お客様に永く愛され続けるブランドになることを目指しており,「人間中心」という一貫した哲学のもとで,お客様に「走る歓び」をお届けできるクルマ造りを追究している。 マツダは,この「走る歓び」をお客様に感動していただける圧倒的なレベルで実現するためには,従来のモノの造り方からの変革が必要であり,デザイン・ 開発・ 生産が部門を超えてマツダの「モノ造り革新」活動に取り組んできた。 本稿では,生産部門における量産準備領域を主体に,「走る歓び」に関する提供価値の実現を可能にした,マツダの「モノ造り革新」の考え方を述べるとともに,その提供価値の一つである「魂動」デザインの実現に向けた具体事例(4例)を合わせて紹介する。 「魂動」デザイン実現に向けた生産技術の取り組み紹介 Fig. 1 Activity to Establish Brand in Production Engineering Division 2. ブランド価値経営実現の取り組み概要 In order to realize common design theme “KODO - soul of motion” by mass production which was adopted to New-Generation models from fist CX-5, all relative members who have been involved in Monotsukuri shared designer’s passion and continued to enhance technological strength and improve excellent skills of “Takumi”. We would like to introduce the concept and the characteristics of “Monotsukuri Innovation” activity on production engineering area and process innovation of mass production preparation to realize KODO design and examples of activities. 1. はじめに Introduction of Production Engineering Endeavor to Achieve “KODO” Design in Mass Production
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