マツダ技報 2018 No.35
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-100- 参考文献マツダ技報(1)ISMA REPORT No.1 December (2015)(2)村上ほか:アルミ新接合技術の開発,マツダ技報, (3)玄道ほか:摩擦点接合技術の開発,日本金属学会誌, (4)西口ほか:アルミニウム/CF-PP の摩擦撹拌点接合強度に及ぼす接合条件の影響, 軽金属学会第133 回秋季大会講演概要(2017) CFRPとアルミニウムは酸素原子リッチな中間層を介しナノメートルレベルで緻密に接合されていた。熱可塑No.21, pp86-91(2003)70(11),870(2006)マルチマテリアル車体を想定した異材点接合技術として,アルミニウム/CFRPの摩擦撹拌点接合の可能性を見出すとともに,接合メカニズムや接合性向上のための要件を明らかにした。性樹脂において官能基を持たない場合は接合ができないことから,本接合手法では樹脂中に存在する官能基と酸素リッチな中間層との相互作用により化学的に結合されているものと推測される。接合条件を適正に設定することにより,接合強度はアルミニウム抵抗スポット溶接のJIS A級引張せん断荷重を上回る値を示す。また,接合中の総摩擦熱量と接合面積には相関があり,要求強度レベルや樹脂の熱的性質に応じて接合パラメーターを設定することで多様な樹脂の接合が可能と考えられる。今後は車体部材適用時の外乱に耐え得るロバスト性や耐久信頼性の検証に加え,接合時間の短縮と品質保証方法の検討に取り組む。本研究の成果は,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果得られたものです。ここに謝意を表します。■著者■西口 勝也杉本 幸弘田中 耕二郎No.35(2018)森田 泰博4.おわりに5.謝辞

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