-4- --------- 環境技術については,2015年時点で需要の中心である内燃機関(含むHEV)の改善がグローバルCO2削減に最大の効果を発揮すると考えた。消費者に分かりやすい指標である燃費を,グローバルで2008年比30%改善することを目標に掲げ,グローバル新車市場で主要なガソリンFig. 1 “Sustainable Zoom-Zoom” Fig. 2 SKYACTIV TECHNOLOGY JapanJ-NCAP(Collision)J-NCAP(Advanced)USUS-NCAPIIHSEuropeEuro-NCAPTable 1 Third Party Safety Evaluations Fig. 3 Building-Block Strategy Fig. 4 Mazda Proactive Safety Demio/Mazda25-Star('14-'15)ASV+('14)Atenza/Mazda65-Star('13-'14)ASV+('14)5-Star('17MY)Axela/Mazda3 5-Star ('14-'15)ASV++ ('16)5-Star ('17MY) 18TSP5-Star ('13) 5-Star('15-'16)ASV+('15)5-Star('17MY)18TSP+18TSP4-Star('15)5-Star('13)4-Star('15)CX-3CX-5CX-8CX-95-Star('17-'18)ASV++('17)4-Star('17MY)5-Star('17-'18)ASV++('17)18TSP+18TSP+5-Star('17)As of August, 2018マツダ技報 マツダは,2007年に発表した技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」に基づき,「マツダ車をご購入いただいた全てのお客様に『走る歓び』と『優れた環境・安全性能』を提供する」という基本ポリシーの基,いつまでも「ワクワク」するクルマ,「見て乗りたくなる,乗って楽しくなる,そしてまた乗りたくなる」クルマを提供し,クルマも,人も,地球も,みんながワクワクし続けられるサステイナブルな未来の実現に向けた技術開発に取り組んできた(Fig. 1)。 エンジン,ディーゼルエンジンなど,ベース技術の理想を徹底的に追求したSKYACTIV技術(Fig. 2)に加え,段階的に電動化技術を導入する「ビルディングブロック戦略」(Fig. 3)に基づくマルチソリューション対応を,2012年から開始した。SKYACTIV技術を搭載した新しい商品をグローバルに導入することにより,2015年には約26%の燃費改善を実現することができ,米国環境保護庁(US EPA)の燃費トレンドレポートにおいて,マツダの企業平均燃費が5年連続で総合1位を獲得した。 また,安全技術については,時々刻々と変化する運転環境の中で,ドライバーがそれらの変化を正しく認知・判断することをサポートすることによって,安全かつ安心して運転を楽しんでいただく,そして,万が一のドライバーのミスに対しても,事故被害の防止・軽減を図るという「Mazda Proactive Safety」(Fig. 4)の考え方に基づき,技術開発に取り組んだ。その結果,日本,欧州,米国の第三者機関による安全性能評価(NCAP)において,全車種トップクラスの評価を獲得することができた(Table 1)。 No.35(2018)2. これまでの環境・安全への取り組み
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