マツダ技報 2018 No.35
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10.4410.56O2 conc.(%)NOx conc. -105- λ 1.8 11.21 1072 PretreatmentOxidationBed temp(degC) (ppm)SV (1/h)235165000Regenerationconventinal4000.90.279269400065000trial19365000件:空燃比14.7+低濃度NOxで評価を行った。 (1) R. H, Thring:SAE Paper 892068(1989) (2) 畑村耕一:HCCI(予混合圧縮着火)ガソリンエンジンの可能性と課題, Transactions of Society of Automotive Engineers of Japan, 36 (2), 13, 2008-03-15 (3) 松村益寛ほか:三元触媒における初期還元がRhに及ぼす活性化メカニズム, 第117回触媒討論会, 20160321 (4) 羽田正明:ロジウム-担体相互作用を利用した省ロジウム三元触媒の開発, Catalyst 54 (3), 167, 2012-04-10 (5) H. Kondohほか:Surface Science, 615, 33(2013) 住田 弘祐 竹林 広行 兒玉 潤 Table 3 Engine Evaluation Condition Inlet and Outlet Fig. 11 NOx Emission at Engine Evaluation No.35(2018) 参考文献 マツダ技報 Fig. 10にNOx及びO2の触媒前後の分析連続波形を示す。12.5秒付近の縦線は,通常制御への切り替わりを示している。従来制御では触媒内の酸素は消費するものの,NOxが浄化できていないのに対し,新制御では触媒内の酸素を消費させつつ,NOx排出量を低減することができた。通常制御への切り替わりまでのNOx排出量積分値をFig. 11に示す。新制御では従来制御に比べ約20%のNOx排出量を低減させることができた。 Fig. 10 Profiles of NOx and O2 Concentration at 反応中のRh表面状態をNAP XPSでその場分析することで,性能との関連性が明らかとなり,触媒特性を最大限発揮させる制御条件の提案が可能となることが示唆された。具体的には,従来制御では,酸化したRhの性能回復にλ<1のガスを用いてきたが,ガス中のNOxを低濃度にすることでλ=1のガスでもRhの性能回復が可能であることを見出した。 今後は更に,得られた結果の定量的解析手法を確立し,エミッション制御モデルの確立に取り組む。 本論文は,慶應義塾大学理工学部 近藤寛教授との共同研究成果を含む。 ■著 者■ 國府田 由紀 村上 浩 4. まとめ

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