マツダ技報 2018 No.35
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-110- Hydraulic press machine Fig. 8 Experimental Landscape Table 2 Experimental Profit Fig. 9 Real Trial Result Process Engineer Surface Engineer Production Engineer Scribing line of the blank holder Fig. 10 Change in Material Remaining Amount Present condition Optimized condition Fig. 11 Regular Distribution Map of Product Precision CAE material edge Real material edge Present Optimal マツダ技報 させる。その時にしわ押さえ面上の板材端部にケガキ線を引く。次に下死点までスライド降下させ板材の端部とケガキ線の距離をデジタルノギスで測定し,板材の残り量を求めた。実機の結果を次に示す(Table 2,Fig. 9)。 バーチャルパラメータ設計で算出した平均値2.31dbに対し,実機の利得は2.06dbと同等となり,再現性がある と判断した。現行条件に比べ製品パネルの成形安定性が 38%向上する結果となった。実際の板材端部の比較をFig. 10に示す。 現行条件はホールド状態から下死点までで板材が多く入る傾向だった。最適条件でしわ押さえ面の精度対策を行うことで,流入量が少なくなった結果,張りが強まった。CAEで算出した形状精度に近い製品パネルを取得することができ,現行条件に対し寸法精度が32%向上した(Fig. 11)。 同時に張り出しが強化された影響で,ブランクホルダーでホールド時に発生していた折れしわの外観不具合も解消できた(Fig. 12)。 No.35(2018)

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