マツダ技報 2018 No.35
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-33- (2)適度なタイトさに包まれて居心地の良さを堪能でき② 行動範囲を広げる,ロングツーリング・オールラウン③ 全ての乗員が安心・快適にカーライフの楽しさを共有ダー できる室内空間 国内仕向け新世代商品として第8弾となる新型CX-8は,国内最上位SUVとして最新かつ最高のSKYACTIV技術と魂動デザインを採用した。3列シートをもつ多人数乗用車として,乗員全ての優れた快適性と十分な実用性を備えつつ,一人の大人として心を動かされる上質なデザインや走る歓びを,マツダの国内最上位SUVに相応しいレベルで両立した。家族や仲間と過ごすアクティブな時間から,ドライバーが一人で過ごす上質な時間まで,あらゆるシーンにおいて際立つ価値を感じていただける商品を実現した。 また,国内における最上位SUVとして,本物を求めるお客様にもご満足いただけるように,風格や質感についても細部にわたって吟味を重ね,インテリアには本杢を使った装飾やナッパレザーを使ったシートを採用した。 いただけるデザインを実現した。普遍的な美しさと上質なデザインによって,お客様の日々の生活に心地良い刺激を感じ続けていただきたいという想いをこめ,「TIMELESS EDGY」をキーワードに設定した。 (1)美しいスタイリングと多人数乗車を両立したエクステリアデザイン ボディーの4隅に大径のタイヤをレイアウト,キャビンをしっかりと支えて見せるようにバランスを取ることでSUVらしい力強さを表現。フロントとリアは水平基調のキャラクターで要素を整理し,大人の落ち着きや,上品で凛とした佇まいを表現した。また,一般的に居住性確保のため箱形になりがちなキャビンのボリュームを吟味し,3列目にも大人がきちんと座れるスペースを確保しつつ,多人数乗車を感じさせない伸びやかさやエレガントさ,そして走りの良さを感じさせるエクステリアを実現した(Fig. 1)。 3.2 パッケージング 3列シートクロスオーバーSUVとしての機能や実用性を満たす室内空間をしっかりと確保しつつ,国内の道路環境や駐車場事情を考慮したボディーサイズとした。 るインテリアデザイン ただ広い,大きい,ゴージャスといった既存の価値観とは一線を画し,適度なタイト感の中に「走る歓び」と「上質な豊かさやこだわり」を感じられるマツダらしい独自の世界観を表現した。造形の美しさはもちろん,素材の選択や色味についても徹底的に吟味を重ね,今回は特に使い込むほどに味わいが深まっていく「本物の素材」としてアユースの木を積層しスライスした本杢加飾と,しっとりと滑らかな触感が特徴のナッパレザーを採用。洗練されたモノに囲まれた「こだわりの書斎」を思わせる,上質さと落ち着きに満ちた空間に仕立てた(Fig. 2,3)。 室内空間は,「人間中心の設計思想」の基,3列全ての乗員が,自然な姿勢で心地良くしっかりと座れ,ロングドライブでも快適に過ごせる上質な空間を実現した(Fig. 4)。 Fig. 1 Exterior Design Fig. 2 Interior Design Fig. 3 Real Wood Panel No.35(2018) 3.1 デザイン 新型CX-8は,マツダデザインが取り組む「魂動」の哲学を更に深化させ,より一段プレミアムな魅力を感じてマツダ技報 3. 商品特長

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