マツダ技報 2018 No.35
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① キャプテンシート,コンソールボックス付き 2列目乗員が,1列目と同様な快適性や利便性を感じながら移動を楽しんでいただけるように,キャプテンシートを採用し,シート間には1列目シートと同様なアームレスト付きコンソールボックスを備えた。このキャプテン-34- 3rd Row 2nd Row 1st Row 1st Row Seat: Everyone can take “The ideal driving position” which 2nd Row Seat: Realize a space where large adult can relax with room by the seat with wide width and long slide 3rd Row Seat: Realize a space where an occupant with 170cm ② キャプテンシート,センターウォークスルー 3列目へアクセスする頻度が高いお客様に向けて,2列目中央から3列目へ乗り降りができるように,センターウォークスルーが可能なキャプテンシートを採用した。ま ③ 6:4分割シート キャプテンシートと同様の基本構造によって優れた座is the common value for all Mazda models height feels comfortable without difficulty Fig. 4 Interior Package Fig. 5 Captain Seat with Console Box for 2nd Row Fig. 6 Captain Seat with center trough Fig. 7 Bench Seat マツダ技報 運転席では,ドライバーを主役に考えるマツダ独自の安全思想「プロアクティブ・セーフティ」の考え方に従い,ドライバーが安全に運転できる状態を確保した上で,危険を未然に防げるように良好な運転環境を実現した。まず理想のドライビングポジションとして,ドライバーの真正面にステアリングを,また足を自然に伸ばした位置にペダルを配置した。自然な姿勢の保持と無駄のない操作は,意のままの走りをサポートする。次に,安全運転と情報操作を両立させる「ヘッズアップコックピット」の考え方に従い,さまざまな情報を扱いつつ運転に集中できる環境を実現した。運転中に,道路前方から「目」を離すことなく運転に必要な走行情報を確認できるように,フロントウィンドウ投射型のアクディブドライビングディスプレイを採用した。 3列シートクロスオーバーSUVとして,2列目シートは日常での使いやすさから非日常における移動の楽しさまで,さまざまなシーンやニーズに対応できる3つのシート仕様を設定した。いずれも人間工学に基づいた設計に よって快適な座り心地を実現するとともに,10mmピッチで調整できる前後120mmのスライド機構とリクライニング,3列目シートへのウォークイン機能を備えている。3列目シートは人間工学に基づいて,フロアと座面の高さを最適に設計するとともに,2列目シートの下にはつま先が差し込めるスペースを設けた。また身長170cmの乗員が自然な姿勢で座れる快適なシートを実現している。 シートは,骨盤周りを面で支えるシート設計と幅広い座面により,1列目シートのような心地良いホールド性と座り心地を実現した(Fig. 5)。 た,キャプテンシートの車両内側に,アームレストを装備した。このアームレストは,シートを後傾させた際にも適切な位置にセットできる角度調整機構付きである。ドアトリム側のアームレストと相まって,安定した姿勢の保持を可能としている(Fig. 6)。 り心地を実現する左右席と,シートバックにアームレストを内蔵した中央席により最大7人乗車を可能とした(Fig. 7)。 No.35(2018)

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