(Fig. 14)。また,解析のタンク壁面残留変形量は,燃 (2)実体タンク -54- Fig. 12に前述同様の40msでの実験と解析の液体挙動(a) Inside of The Tank (b) Baffle Plates Fig. 11 Configuration of Rigid Tank Sled Test with Baffle Plates Experiment Simulation Fig. 12 Liquid Sloshing Motion at 40ms (a) Baffle Displacements (b) Pressure at Sensor 1 Fig. 13 Results of Rigid Tank Sled Test with Baffle Plates ボディー)に燃料タンクを組み付け,前述と同じ条件でスレッド実験を行い,燃料タンク下面の加速度と実験後の燃料タンクの上下面の変形を三次元計測機で測定した料揺動後のタンク形状に対してスプリングバック解析を適用して求めた。Fig. 15に示す実験と解析のタンク壁面残留変形量の分布のように,液体揺動によるタンクの膨らみ変形とタンク体積増加の負圧によるへこみ変形がよく再現できている。また,Fig. 16に示すタンク下面の加速度もピークの発生タイミングとレベルをよく再現できており,0.1秒程度の短時間で壁面が大きく変形する実体タンクの検証においても高い精度で現象を再現することを確認した。 マツダ技報 2)流体構造連成の精度検証 流体構造連成の精度を確認するために,剛体壁タンクの内部底面にFig. 11に示す板厚の異なる3枚のバッフル板を設置し,前述のスレッド実験条件で液体挙動とバッフル板の変位量及び壁面圧力を計測した。解析は,バッフル板を弾塑性体としてモデル化して,ALEと連成させた。 を示す。解析は,バッフル板の変形を実験同様に再現するとともに,構造体の変形による液体挙動の変化も再現している。また,Fig. 13に示すように,バッフル板の変位量は実験,解析ともに高い精度で一致し,壁面圧力も精度良く再現できている。本検証により,流体構造連成解析による構造体への荷重入力の定量評価技術を構築し,燃料タンク内に設置したバルブ等の変形の定量評価を可能にした。 前述で検証したモデル化方法と解析手法を実体タンクに適用し,タンク壁面が大きく変形する場合の予測精度を確認した。実験は,BIW(Body in White,ホワイト(a) Upper Pan (b) Lower Pan Fig. 14 Grid Lines for 3-D Measurement Fig. 15 Comparison of Deformed Fuel Tank Shapes Fig. 16 Acceleration at Bottom of Fuel Tank Displacements are measured at the crossing points Accelerometer No.35(2018)
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