特集:新型MAZDA3 22 *1, 3~9 情報制御モデル開発部 *2 統合制御システム開発本部 -136- 1. はじめに 2. 開発のねらい Development of New Mazda Connect 新マツダコネクトの開発 要 約 日原 圭祐*1 Keisuke Hihara 節家 淳*6 Atsushi Setsuie Summary With the ever-increasing speed of mobile data communications and the advancement of communications Key words : Information, Communication, and Control, Vehicle Navigation System/Communication System, Information System, Navigation System, Communication System, Human Interface 平嶋 秀一*2 Hidekazu Hirashima 中尾 堅志*7 Satoshi Nakao 藤丸 翔太*3 Shota Fujimaru 赤坂 佳紀*8 Yoshinori Akasaka その内容を以下に紹介する。 現行マツダコネクトで重要ポイントとして注力した,安全なヒューマンマシンインターフェース(HMI)の思想を踏襲し進化させている(2)(3)。さらに車載電子取扱説明書やナビゲーションなどで機能追加・機能改善を織り込むとともに,車載通信機を搭載することで“コネクティッドサービス”に対応し,マツダならではの新たな顧客価値・保有体験を提供できるシステムとした。 またシステム構成を刷新し,一層の高音質化・高画質化を図っている。 古屋 勝俊*4 Katsutoshi Furuya 岡野 英紀*9 Hideki Okano 伊藤 裕規*5 Yuki Ito モバイルデータ通信の高速化や通信技術の進歩により,クルマがネットワークにつながり新たなサービスや機能を創造する“コネクティッドカー”への需要が高まる中,マツダは人間中心の考え方で,マツダらしい価値“生きる歓び”を創造するコネクティビティ技術の開発に挑んでいる。その中核システムであるマツダコネクトも,ヒューマンマシンインターフェースの進化,車載電子取扱説明書の導入,ナビゲーション機能の改良,さらにコネクティッドサービス対応などのお客様への価値創造を継続しており,その進化点について本稿で詳しく説明する。 国内でのスマートフォンの世帯保有率が2017年にはている。そして,どこでもインターネットにつながり,ネット上のコンテンツを楽しむ,気がつけばスマートフォンのアプリがアップデートされている,といったことが普通になっている。 クルマも,そんな“クルマの外のあたりまえ”の変化を反映した価値観や感覚の変化への対応が必要である。さらには,安心安全に走る歓びを提供するという基本的価値の進化とともに,マツダならではの新たな顧客価値を提供することを掲げ,新マツダコネクトを開発した。 マツダ技報 technologies, the demand for “Connected Car”, a vehicle that is connected to the network and creates new services and functions, has been increasing. Under such circumstances, Mazda is taking a human-centered approach aiming at developing connectivity technologies that will create Mazda-unique values to offer “joy of life” to all customers. The Mazda Connect, the core system of such connectivity technologies, is continuously creating customer values through evolution of human-machine interface, introduction of In-Vehicle Digital Owner’s Manual, improvements in navigation functions, support in Connected Service, and the like. This article describes in detail the points of evolution in the new Mazda Connect. 75.1%(1)となり,インターネット利用手段の第一位となっInfotainment and Control Model Development Dept. Integrated Control System Development Div. No.36(2019)
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