マツダ技報 2019 No.36
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(5)デザインの進化による“満足度”の向上 -139- Fig. 5 Mazda Connect Screen Design with Sense of Unity Fig. 6 Cockpit Design with Sense of Unity Fig. 7 Design Guideline Example 体系的に要件を整備したデザインガイドラインを作成し,効率的に開発を行った(Fig. 7)。 車両に搭載されている各種の機能を使用したい時,車両内で警告灯が点灯し困った時などに,すぐに適切な説明・対処方法を提供するため,車載電子取扱説明書を導入した。本機能はサービス部門と共同で,ユーザー観点での使い方の説明やわかりやすさなどを議論しながら開発を進めた。 また3.1章にて記載したHMIの考え方に基づき,同様のリスト画面における水平チルト操作は,回転操作の対象を切り替えるために用いる。 水平チルト操作が行える画面状態時では,操作が行えるかどうかをユーザーに明示するためのシグニファイアを設ける。 マツダ技報 3.2 車載電子取扱説明書 UIで実現した(Fig. 8) 。 No.36(2019) また,音声認識にバージイン機能を新規搭載した。バージイン機能とは,システムによる音声フィードバック中にユーザーの割り込み発話を許可する機能である。現行マツダコネクトでは,システムがユーザーの発話を許可している区間以外では発話が許可されていないため,発話のタイミングが合わずに音声認識がされず,タスクが達成できないことがあった。本機能を搭載することで,ユーザーは発話のタイミングを計ることから解放される。さらに,システムの音声フィードバックが終了するより前に割り込んで発話することが可能となるためタスクをより速く達成することができ, “効率”の改善を実現している。 新マツダコネクトの開発では,デザインの進化によって,ユーザビリティの指標における“満足度”を向上した。“統一感”をキーワードに,性能とブランド様式を両立するユーザーインターフェースデザインをデザイン部門,開発部門と実研部門で協議し,外観と操作感についてマツダコネクトだけでなく,メーターやアクティブ・ドライビング・ディスプレイ含めてトータルデザインを行った(Fig. 5,6)。 またマツダコネクトの機能は多岐にわたるため,膨大な数の画面デザインにおいても“統一感”を保つ必要がある。そこで,画面のレイアウトやUI(ユーザーインタフェース)コンポーネント・インタラクションについて

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