Fig. 18 Search Results and Map Pane: Right Tilt willを を低減した。以下にその具体例を示す。 (1)文字入力機能の最適化 (3)現実世界を模擬した3D表現(ランドマーク) (2)ワイドディスプレイを利用したUIの最適化 -141- Fig. 14 Area, Direction and Road Name Fig. 15 Landmark Expression 3.4 目的地検索機能の強化 地図画面のみならず,ナビゲーションの各機能を一新Fig. 16 Search Result Contain Entire Data: Fig. 17 Input Data Learning: Previous User Input Data Appears Head of Candidate Change Control Pane to Adjust Destination Favorite, Genre, Address, POI 従来のひらがなによる50音検索だけではなく,漢字変換に対応して検索機能を向上させている。また,予測変換にも対応することで入力負荷の低減を図っている。加えて,変換結果の学習を行うため,使い込むほど文字入力の作業量を低減できる設計になっている(Fig. 17)。 新マツダコネクトで採用したワイドディスプレイを活かし,検索結果と地図表示を一つの画面に集約した。検索結果と地図上での場所を同時に表示することで,意図どおりの検索結果になっているかを確認しやすくなっている(Fig. 18)。 また,入力・結果・地図それぞれの画面は,各ページが独立し,情報を断続させる遷移ではなく,コマンダーを左右にチルトして表示エリアを切り替えるというシームレスな遷移とし,より直観的で理解しやすい操作を実現している。 マツダ技報 No.36(2019) と同等の方面看板を表示する機能を追加した。ドライバーが運転している際,現実世界の方面看板とナビゲーション画面内で表示される看板の表現を合わせることで,直観的に方向または方面を把握できる(Fig. 14)。 ドライバーが運転する際,参考にする情報の一つとしてランドマークがある。ランドマーク情報をより現実世界に近い表現にすることで,ドライバーは曲がるタイミング及び進行方向の確からしさを確認できる(Fig. 15)。 した。ここではその中でも,ナビゲーションを利用する入口として重要な,検索機能の進化について解説する。 従来の目的地検索機能には,“検索機能が煩雑で入力し難い”という問題があった。“ある場所に行きたい”という要求に対して,ユーザーは目的地に関する情報を基に,ナビが用意している複数の検索方法から一つを選択しなければならなかった。例えば店舗の名称と住所といった二つの情報を持ち合わせている場合,どちらが入力として最適なのかを考えなければいけない,という手間が発生していた。 こうした手間をなくすため,新マツダコネクトでは従来の検索機能に加え,一つの検索メニューからナビがもつ全ての情報を一括して検索する“フリーワード検索”機能を導入した(Fig. 16)。 フリーワード検索の特徴は,車載のナビゲーション用に最適化されていることである。車載機では計算用のリソースが限られるため,より効率良く検索できるようにファイルサイズや,キーワードの補完等を最適化した。またワイドディスプレイの利点を活用し注意資源の消費
元のページ ../index.html#150