マツダ技報 2019 No.36
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mmmm t tnemecapsDnemecapsD8 7 6 5 4 3 2 1 0 s) : ][ ][ilil ■著 者■ -170- (1)長澄ほか:「魂動デザイン」実現に向けたプレス成 7名が階級上昇した。また,寸法精度と研削時間は, 「左右の振幅[mm]」や「ツール反力[N]」など,各項s) 7. 技能育成の効果 8. おわりに 参考文献 Before instruction Precision [mm] : 0.033 Time [min] :19.9 Tool amplitude (XYaxis) Time [S] Before 1 3 2 4 2 Instruction Class5 Class4 Class3 Class2 Class1 Unit:Person After instruction Precision [mm] :0.022 Time [min] :11.7 Tool amplitude (XYaxis) Time [S] After 0 1 2 3 4 5 6 7 8 1 5 5 1 0 須賀 実 江草 秀幸 計4回とし,4回目に,階級判定試験を行って成長の確認Fig. 10 Rank Change Before and After Instruction 12名中11名が向上し,基準面に対する研削面の平均誤差0.011mm),研削時間は26%向上した(指導前18.0min,Fig. 11 Medical Record Change Before and After この治具を用いることで,技能計測システムを活用した大掛かりな計測を行わずとも,簡易的にグラインダー作業の訓練ができる方法を確立した。 技能計測システムにて,4か月で12名の指導を行った結果を紹介する。一人あたりの指導回数は,毎週2時間のをした。対象12名の指導前後の階級分布をFig. 10に示す。 である寸法精度は66%向上(指導前0.033mm,指導後指導後13.4min)。なかでも成長が著しかった中級から上級へ昇格した技能者の結果をFig. 11に示す。 目が匠級の基準値に近づいた。結果,無駄な動作が少なくなり寸法精度・研削時間の向上につながったと考える。 Craftsmanshipを加速させていく。そして,お客様へ-111 (2018) (2)西本ほか:「魂動」デザインの再現に向けたこだわNo.34,pp.81-86 (2017) また,従来の階級基準であれば15年かかる上級に経験年数7年で早期に到達できた。技能者自身も成長を実感することができ,働き甲斐のある職場造りに一歩つながったと考える。技能計測システムを適用することで初級・中級は,容易に階級上昇できる見通しが立った。一方,準上級・上級は,同階級内での若干の成長に留まり,階級上昇にまでは至らなかった。今後は準上級・上級の技能者を匠級に成長させるための技能の解明及び指導方法を見出していく。 本取り組みによって,従来の経験学習から定量的な技能伝承を行う仕組みができた。今後も進化し続ける「魂動デザイン」実現に向けて金型製作におけるMass 「魂動デザイン」をお届けすることにこだわり,人生の輝きに貢献できるクルマを提供していきたい。 型安定化の技術開発,マツダ技報,No.35,pp.106りのモノづくり~プレス金型製作編~,マツダ技報,久保 祐貴 加藤 康裕 マツダ技報 No.36(2019) 大谷 卓史 大田 敦史

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