マツダ技報 2019 No.36
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-10- 4. おわりに Fig. 17 Sedan ■著 者■ 別府 耕太 岩本 信也 柴田 恵一郎 宮本 健作 だが,そのような制約を取り払い,クラスを超えて最も美しいセダンを創ることに挑戦した。そのため全長を延長し,フロントからリアへのワンモーションの動きによって1本の強い軸を感じさせながら,伸びやかで優雅なプロポーションを描いた。またフロントとリアは,ワイド&ローのイメージを引き立てるよう,全ての要素を水平基調にデザイン。落ち着きと品格を兼ね備えた大人に相応しい,洗練された存在感を表現した(Fig. 17)。 新型MAZDA3の開発をスタートさせるとき,お客様が恋に落ちてしまうようなクルマにしたいと心に決めた。このクルマを手にする人の心をときめかすにはどうすればいいか? そればかりを考えてきた。乗るたびに感性が目覚める運転感覚,どんな時でも心を癒してくれる室内空間,そして一目で心を奪われるデザイン。全社一丸で我武者羅になって取り組んだ結果,見事に想定を超える素晴らしいクルマに仕上がった。 このクルマならきっと,このクルマを手に入れたみんなの毎日をきっと色鮮やかに輝かせることができるだろうと信じている。 マツダ技報 No.36(2019) 木下 勝之

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