マツダ技報 2019 No.36
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)ged(ititilegnAeoTno oancn no ubir tnoC 3σ=±11.5㎜ l t I -182- Y Adjustment by Shim Plate X Adjustment by Shim Plate Previous ALL-NEW Mazda3 Reduce Variation of Inclination :-22% Vehicle Height (mm) of Dynamic Characteristics -37% Previous ALL-NEW Mazda3 の3方向に調整できる構造を有しており,方向別に1つ1Fig. 11 Contribution to Inclination Z X Y PMG Fig. 12 Parts Master Gauge 22%減を達成した(Fig. 13)。 Fig. 13 Improvement Rate of Variation by Inclination 3.2 BOMと生産システム改善による車高バラツキ縮小MAZDA3では従来から車高バラツキを37%低減し,目標Fig. 14 Improvement Rate of Vehicle Height Variation 果の一致度確認を行った。実部品を使った検証では各部品のバラツキが相互に作用し,個々の部品バラツキ影響を正確に把握することが難しい。そこで本検証ではアライメントUCF上でフロントクロスメンバーを図寸どおりに再現したParts Master Gauge(以下PMG)を使用して行った(Fig. 12)。またPMGはギア&リンクやサスペンションアーム類の取り付け部位をシムプレートでXYZつ部品のバラツキを再現させることができる。クロスメンバーの部品寸法バラツキを,シムを使い再現させ,寸法バラツキと動特性の傾きの変化量の関係がシミュレーションで精度よく計算できていることを確認した。 この結果を受け,機械加工部位に比べ部品バラツキが大きい板金部品で,かつ動特性の傾きの寄与度が高い部位であるギア&リンクの締結座面であるフロントサスクロスメンバーWL位置の部品寸法公差設定の見直しを行った。従来,位置度や面輪郭度などの幾何公差を設定しているが,更に高い工程能力を保証するため,重要管理特性の設定を行った。 これらの活動の結果,ねらいの特性に造り込むことができ,目標とした既存車の動特性の傾きバラツキから約の取り組み 車高バラツキの低減を目指し,新たな部品構成と生産指示システムを導入した。従来はエンジン・トランスミッション・駆動形式等の主な車両仕様ごとに重量範囲を算出し,その範囲に対して適切なスプリングを設定していた。新型MAZDA3からは,シートやオーディオ仕様などのお客様選択部品も含めて重量をきめ細かく算出し,かつ車両四輪それぞれの輪重を部品重量と重心から計算する。その輪重情報と生産管理システムをリンクさせ最適なスプリングを選択する工程を導入した。また,サプライチェーン各社にも当活動への理解・協力をいただき,部品公差の縮小も実現できた。これらの結果,新型を達成できた(Fig. 14)。 マツダ技報 No.36(2019) 3σ=±7.2㎜

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