マツダ技報 2019 No.36
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-14- 5.2 インテリアカラー 上級グレードにはブラック・ピュアホワイト・バーガ4. ユーザーインターフェース 5. カラーデザイン Fig. 10 Horizontal Axis 3.3 作り込み 乗員が一番触れやすい高さにダブルステッチのソフトFig. 11 Craftsmanship 4.1 表示と操作の統一 新型MAZDA3からマツダコネクトを始めとする全てのFig. 12 Interface Design Fig. 13 Graphics & Operations Fig. 14 Polymetal Gray Metallic (Fig. 13)。 5.1 エクステリアカラー ブランドカラーであるソウルレッドクリスタル,マシー素材のミドルパッドを採用し,それをカラーキードすることでこれまでにないインテリアデザインテーマを特徴づけた。 「素材がカタチを作る」をキーワードにインテリアの作り込みを徹底。柔らかい革を固く細い金属で締めることでそれぞれの素材が作りだすカタチを最大限表現。また,パーツ同士の分割ラインは陰に収める工夫をすることで,視覚的なノイズを減らし,飛躍的なクオリティの向上を図った(Fig. 11)。 グラフィックスを刷新。視覚的な文字やサイズ,色を合わせるだけに留まることなく,操作の触覚やフィードバックをも統一することで,インテリア空間全体の調和を図った(Fig. 12)。 更に,表示と操作の統一も新たに取り組んだ。具体的には操作するコマンダーの動き(回す・押す)と表示されるグラフィックスパターンを同期させることで,乗員が迷うことなく,直感的に操作できることを目指したングレーを中心に,ファストバック専用色としてポリメタルグレーメタリックを追加した全9色を用意した。新規開発したポリメタリックグレーメタリックは樹脂がもつ独特のヌメリ感と硬質な金属の融合をイメージした新色で,ファストバックデザインの特徴である光と影の移ろいを一層際立たせてくれる新しい質感表現。「カラーも造形の一部」を目指すマツダデザインならではの考えにより実現した(Fig. 14)。 ンディの革内装を用意。ブラック革内装にはステッチとマイクロパーフォレーションの裏地にチャコール色をアクセントとすることで,黒の中にも温かみを感じるコーディネーションとした(Fig. 15)。 更に,エモーショナルなエクステリアに呼応する赤い内装色をファストバック専用として設定。バーガンディと名付けた赤い内装は成熟された大人が似合う赤を目指した(Fig. 16)。特にポリメタルグレーメタリックとの組み合わせは,ファッションに強いこだわりをもち,高い審美眼を持った新規層を魅了すると期待している。 また,黒布内装でも温かみと深みを感じていただくたマツダ技報 No.36(2019)

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