マツダ技報 2019 No.36
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(4)組立 -223- Fig. 7 Coating Film Polishing Fig. 8 Painting Visual Reference Fig. 9 Assembly Process Check Sheet (5)完成検査&最終チェック Fig. 10 Appearance Measurement Result 10)。 合わせてダイナミック評価をロードスターアンバFig. 11 Photo Book 調整でマツダならではの品質を確保する。 完成検査は,灯火類などの法的基準の確認と,車体の外観隙間のデータ確認しPhoto Bookへ記載する(Fig. サダーの山本修弘氏が担当し,お客様に引渡の時にフィーリング結果をお伝えする(Fig. 11)。 マツダ技報 No.36(2019) これらチッピング肌の再現,色味の再現,ランクアップした表面の艶やかさをそれぞれ品質基準として定め,塗装視認用マスター板を作製した(Fig. 8)。これを手元に置き,チェックしながら作業を進めることで,一品一品匠の手により品質の統一を実現した。 塗装工程へ渡す前に,入荷したサービスパーツの外板パネルをホワイトボディーへ組み付け,全ての外板について合い沿いを個々に確認,調整する。出荷部品は量産当時の部品形状と若干差異があり,場合によっては合い沿いが調整しきれない場合がある。 そのような場合には外板パネルそのもの,もしくはヒンジ類を変形させるなどして車体全体としてバランスを取るように合い沿いの合わせ込みし,次の工程である塗装工程へ進める。車体内外の塗装が完成した後に組み立てを開始するが,実際に部品を車体へ取り付けていく場合においても手戻りが発生しないよう,何を最初に組み付けていく必要があるか手順を考え,パーツカタログや整備書を参考に正しい工程で組み立てする。各部品の締付トルクは整備書の数値でトルクレンチを使用し組立工程内チェックシートに記録し抜け,漏れを防止する(Fig. 9)。 整備書には各数値が記載されてない組み付け部位も多々存在する。そのような部位については図面を探し出し記載内容を参照し組み立てる。そのことで,マツダの純正品質で正しく組み立てる。ホイールアライメント数値は担当実研部門からの情報を基にポイントを押さえた

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