マツダ技報 2019 No.36
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-246- (2)平林千典,大西毅,白井裕久,佐藤雅昭,森永真一,5. おわりに 参考文献 ■著 者■ 丸岡 規之 平林 千典 牛谷 真樹 排気量を増やすことで機械抵抗が悪化する一方で,7つの制御因子の中で,機械抵抗,比熱比,燃焼期間及び時期を,排気量増加と高応答インジェクタを用いることで改善し,新型MAZDA CX-3に搭載した新開発SKYACTIV-D 1.8 は,これまでの低圧縮比コンセプトに加え,排気量最適化や高応答インジェクタなどの新技術によって「走る喜び」と「優れた環境性能」の両立を高い次元で実現させたことに加え,熱効率を支配する制御因子の状態の更なる改善を達成した。これによりSKYACTIV-Dシリーズの共通価値である,走り,燃費,クリーンな排気,及び静粛性を高い次元でバランスさせたクリーンディーゼルエンジンとなった。 ンジンの紹介,マツダ技報,No.30,p9-13(2012) 志茂大輔:小排気量クリーンディーゼルエンジン哉:SKYACTIV-Dディーゼルノック音の低減技術,マツダ技報,No.34,p29-34(2017) 4.5 新技術に対する燃費改善効果 Fig. 17に1.5Lに対するWLTC CO2排出量の改善率を示す。1.5L比3%前後のCO2改善を実現した。 Fig. 17 WLTC CO2 Improvement (1)森永真一,詫間修治,西村博幸:SKYACTIV-D エSKYACTIV-D1.5 の開発,マツダ技報,No.32,p.21-27(2015) (3)人見, 第21回内燃機関シンポジウム講演論文集,pp.1-23(2010) (4)白橋尚俊,森恒寛,岩田陽明,長門清則,菊池拓マツダ技報 森永 真一 No.36(2019) 福馬 真生 三村 勇樹

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