マツダ技報 2019 No.36
261/321

Fig. 19 Comparison of the Scene Performing Departure & ■著 者■ -252- (1)渡辺ほか:新型デミオのパフォーマンスフィール,8. おわりに 参考文献 Fig. 18 Comparison of the Accelerating Scene Upshift マツダ技報,No.32,pp.42-47 (2015) マンスフィール,マツダ技報,No.32,pp.114-118山﨑 篤史 石山 雄貴 名越 匡宏 多田 努 行制御でトレードオフの中,応答性を重視したセッティングに対して,新制御では同等以上の応答性を確保しつつ全走行領域で振動・ショックのレベルを改善させた。これにより不快なノイズの発生を抑制しつつドライバーの意図に合ったリニアな車両挙動を実現した。 レスポンスと振動・ショックのトレードオフをブレイクスルーできたのは,観測技術を改善し,得られたD/Sねじれ角により車両を振動させないF/B操作量を逐次決定できる制御システムを構築したためである。 新型MAZDA3では,ドライバーの意図どおりの動きをさせることをねらいとし,人間の自然な動作と車両挙動を合わせるため,遅れやノイズなく,人間の基本行動特性に合うリニアな挙動を実現する駆動力制御システムの開発を行った。新型MAZDA3を運転される際に,操作に対して車が素直に反応することを実感していただけると幸いである。 (2)兼為ほか:人馬一体 新型ロードスターのパフォー (2015) マツダ技報 No.36(2019) 津田 顕 渡部 雅晃

元のページ  ../index.html#261

このブックを見る