マツダ技報 2019 No.36
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CO + OH ⇔ CO2 + H -269- Fig. 11 Definition of Mean CO2 ROP during Combustion COとCO2の酸化・還元反応が律速反応となっている。 CO2平均生成速度はFig. 11に示すとおり燃焼前のCO2濃Fig. 12,13にCO2 ROP-H2O / CO2 ROP-Base,CO2 ROP-EGR / CO2 ROP-Baseの初期温度,当量比に対する変化を示す。なれBase,水添加及びEGRガス添加におけるCO2平均生成CO2 ROP-EGR/ CO2 ROP-Baseはほぼ1以下であることがわかる。Fig. 15に =1,初期温度1000Kの環境における容器内温度に対するCO2生成速度を示す。水添加,EGRガス添Period (1) Fig. 12 Contour Plots of CO2 ROP-H2O / CO2 ROP-Base against Initial Temperature and Equivalence Ratio under Fig. 13 Contour Plots of CO2 ROP-EGR / CO2 ROP-Base against Initial Temperature and Equivalence Ratio under Fig. 16に示す。 H2O Addition and Base Condition H2O Addition and Base Condition H2O/ CO2 ROP-EGRの変化を調査した。その結果を,Fig. 14(R6) マツダ技報 の主要な素反応(13)である(R6)におけるCO2生成速度を No.36(2019) 反応は,H2-O2 Chemistry(12),CO2 Chemistry(12) であり, そこで,Base,水添加及び,EGRガス添加での高温酸化反応中のCO2平均生成速度(CO2 ROP)を比較する。なお,度と燃焼質量割合90%におけるCO2濃度の差をcombで除した値と定義し,以下の式で求める。 CO2ROP=ΔCO2/𝜏comb お,CO2 ROP-Base,CO2 ROP-H2O及びCO2 ROP-EGRは,それぞ速度を示す。Fig. 12,13より,CO2 ROP-H2O/ CO2 ROP-Base,すなわち,水添加,EGRガス添加とも,Base条件に対して高温酸化反応中のCO2生成速度が低下する。これは,水添加,EGRガス添加による希釈が原因であると考えられる。また,水添加とEGRガス添加におけるCO2 ROPの差異を評価するため,初期温度,当量比に対するCO2 ROP に示す.これより,CO2 ROP-H2O/ CO2 ROP-Baseは全域で1以上であり,水添加がEGRガス添加に比べてCO2生成速度が速いことが分かる。また,当量比が大きくなるにつれて差異が大きくなる。水添加とEGRガス添加でCO2平均生成速度に差が生じる要因を明らかにするため,容器内温度に対するCO2生成速度の変化を分析した。 加を比較すると,容器内温度1750K以上においてCO2生成速度に差が見られ,容器内温度が高くなるにつれてこの差が拡大している。そこで,この温度域におけるCO2生成に関連する素反応に着目して分析を行う。CO2生成

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