マツダ技報 2019 No.36
279/321

-270- 4. 結論 Fig. 14 Contour Plots of CO2 ROP-EGR / CO2 ROP-Base against Initial Temperature and Equivalence Ratio under H2O Addition and Base Condition Fig. 15 CO2 ROP under 1000K of Initial Temperature and = 1.0 (H2O Addition and EGR Addition) Fig. 16から,水添加,EGRガス添加では(R6)にお1750K以上で(R6)におけるCO2生成速度がEGRガス添加Fig. 17に(R4)によるH2O消費速度を示す。水添加の場Fig. 16 CO2 ROP on CO + OH ⇔ CO2 + H under 1000K of initial temperature and = 1.0(H2O addition Fig. 17 ROP of H2O on H2O + H ⇔ H2 + OH during Combustion (H2O Addition and EGR Addition in = 1.0 (1) 水添加,EGRガス添加ともに,希釈効果により,希EGRガス添加に比べて,H2O2ループに寄与するOH(R7) and EGR addition) Initial Temperature 1000K) H2O + H ⇔ H2 + OH けるCO2生成速度に違いが見られる。水添加の場合,と比較して大きく,温度の上昇に伴い差異が大きくなる。高温酸化中のCOは燃料濃度に依存するため,OHラジカル濃度が水添加により変化していることが影響していると考えられる。そのため,H2OとOHラジカルが関係する素反応を探索したところ,次の(R7)の反応速度に違いが見られた。 合,H2O濃度が高いため,(R7)左方向の反応速度が相対的に小さくなり,OHラジカル濃度が増加する。その結果,(R6)右方向のCO2生成速度が大きくなったものと考えられる。以上から,水添加では,EGRガス添加に比べ高温酸化反応期間が短縮することにより,エンジン燃焼において燃焼期間が短縮できる可能性があると考えられる。 本研究では水添加が自着火・燃焼化学反応に与える影響について,冷却効果(潜熱・顕熱)以外の化学的特性に着目し,EGRガス添加による効果との差異を明らかにすることを目的とした。以下に得られた主な知見を示す。 釈を行わない場合に対し,着火遅れ時間が長期化する。水添加とEGRガス添加を比較した場合,水添加はラジカルが増加し,H2O2ループ支配期間における温度上昇が早まるため,EGRガス添加に比べて自着火に至る過程の反応を抑制する効果が小さい。 (2) 自着火後の燃焼反応である高温酸化反応を活性化するマツダ技報 No.36(2019)

元のページ  ../index.html#279

このブックを見る