マツダ技報 2019 No.36
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-22- 5.2 SPCCI燃焼を実現するNV対応技術の概要(2) Fig. 18 Concept of Encapsulation SPCCI燃焼はこれまでのSI燃焼と比較すると,Fig. 19Fig. 19 Characteristic of Cylinder Pressure Level (1) 燃焼制御 (2) 遮音 (3) 伝達しにくくするための手段 Fig. 21 Torque Fig. 20に示す。 Fig. 20 SKYACTIV-X Hardware Specifications 6.1 出力性能とレスポンス SKYACTIV-XのトルクカーブをFig. 21に示す。 SPCCI燃焼とエアサプライの組み合わせにより, SKYACTIV-G に対し全域で約10%以上の大幅なトルク向に示すように熱発生率の勾配が大きくなるために高周波の燃焼起振力が増加し,エンジンからの放射音が大きくなる。 この課題に対してもSPCCI燃焼の頻度を高めるために,燃焼制御,遮音,伝達しにくくする等の機能配分を行い,車内音は普通の車両と変わらないように対応した。 筒内圧センサーによる燃焼制御で燃焼圧のコントロールを行う。常時,燃焼状態は監視しているので燃焼音からの限界値内で熱発生が起きるように点火時期を制御し,燃焼のフィードバック制御を行っている。 前述したエンジンカプセルで遮音機能を併用している。 ピストン,コンロッドの共振を防ぐ手段として,ディーゼルエンジンでも採用しているナチュラルサウンドスムーサーで4kHzあたりの低減を図った。 エンジンの主要諸元と主要なコントロールシステムを上を実現した。 マツダ技報 6. エンジン諸元とユニット性能 No.36(2019)

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