-53- Fig. 5 Fuel Consumption Characteristic 5.1 超高圧縮比 燃焼室形状 SPCCI燃焼のコンセプトは,SI燃焼での火種を急峻に伝SCV(Swirl Control Valve)を採用している。 (Fig. 6)。 SI燃焼領域は SKYACTIV-Gと同様に高タンブル吸気Fig. 6 Layout over Combustion Chamber SKYACTIV-Xは,超高圧縮比を採用している。 超高圧Fig. 7 Combustion Chamber SKYACTIV-X SKYACTIV-G Flow with Piston Cavity 更なる燃焼室容積公差の縮小が必要となる。 そこで,SKYACTIV-Xでは燃焼室形状を全て加工で形成させる「Full加工」Typeを採用した(Fig. 7)。Full加工燃焼室に関しては,加工による形状制約があるが,工できる形状とし,吸入時の抵抗や排気時の掃気性は従来性能と同等とした。 ロールする目的で,初期燃焼速度と燃焼期間に感度の高いスワール及びタンブルと言った流動因子による高い乱流速度を生ずるピストンキャビティ形状を新たに設計したかつ圧縮行程中のタンブル流を維持させるために浅皿で大径キャビティ形状とした(Fig. 10)。また,超高圧縮比,広いバルブオーバーラップを確保した上で理想の燃焼を実現させるため,燃焼解析を多数実施して最適なキャビティ形状を具現化した。 SKYACTIV-Gで得られた知見を活用して3種類の刃具で加SPCCI燃焼及びSI燃焼を理想の熱発生パターンへコント(Fig. 8,9)。スワール流による燃料を点火プラグへ導き,Fig. 8 Control Factor for Heat Generation Parameter Fig. 9 Maintenance of Tumble and Enhancement of Plug 5. 燃焼実現のためのKey技術 マツダ技報 No.36(2019) ぱさせてCI燃焼へ導くものである。そこで,筒内の燃料分布の高分散化が必要となるため,燃焼室中央へインジェクターを配置した。SPCCI燃焼領域は,スワール流をコントロールして火種を急峻に伝ぱさせるため,吸気ポートへ また,点火プラグを通過するスワール流起因の流動を活用する目的で点火プラグを吸気ポート間へ配置したポートを採用して点火プラグへの流動を強化している。 縮比を高次元で管理するため現行SKYACTIV-Gでは燃焼室容積をねらいの値に近づける調整加工を採用しているが
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