マツダ技報 2019 No.36
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(Fig. 4)。 -68- (Fig. 5中(c))。以上により,ドライバーへ違和感を与え 一方で,ISGのモーターアシストを適切に制御しなけれりPT剛体共振が励起されることで発生する。従来のスター4. M Hybrid制御技術 Fig. 5 Regenerative Brake Control Vibration (2)低振動なエンジン再始動挙動を実現した(Fig. 6)。 Fig. 6 Quick Engine Restart and Improve DC/DCコンバーターで全12V電装品へ電力を供給するFig. 4 Schematic View of M Hybrid 4.1 回生協調ブレーキ制御 摩擦ブレーキ損失分を回生エネルギーとして回生するた4.2 迅速・低振動な再始動制御 ISGのモーターアシストとエンジン燃焼制御を協調するギーを用いてISGのモーターアシストを実現する。また,電装品の電源電圧を24V化し,12V電源側から24V電源側に設置することで,DC/DCコンバーターの出力を適正化できる。M Hybridでは,シートヒーターを24V電源化し,め,回生協調ブレーキ制御を開発した。 回生協調ブレーキ制御では,ブレーキペダルの操作量からドライバー要求減速度を判定し,回生発電と摩擦ブレーキによる減速度にそれぞれ配分,実現する。ブレーキ踏み始めは,要求減速度内で回生発電した減速度に対して,不足分を摩擦ブレーキで制動する(Fig. 5中(a))。ブレーキ協調制御中に発生するトルクの変動に対しては,ブレーキ液圧の量を制御することで,ドライバー要求減速度を実現する。しかし,トランスミッションの回転数変動に伴うイナーシャと変速油圧切り替えや,ドライブシャフトの捻じれにより,実際にホイール軸に伝わる回生発電トルクが要求どおりに伝わらないため,減速度が変動する。これに対して,トランスミッションのトルク伝導率を推定し,その変動に合わせてブレーキ液圧を制御することで,減速度変動を抑制し,回生発電トルクを最大化することを可能とした(Fig. 5中(b))。また,車が停車する前のギア締結を維持できない領域に到達する前に,回生発電トルクを速やかに落とし,ブレーキ液圧を増圧,摩擦ブレーキで制動するることなく,発電能力を最大限利用した減速エネルギー回生を実現した。 ことで,迅速・低振動なエンジン再始動を実現した。 エンジン再始動時の振動は,再始動時の起動トルクによター方式によるエンジン再始動では,クランキングでPT剛体共振帯域を抜けられず,燃焼による加振力の影響が大きい機能配分となっていた。M Hybridでは,ISGのモーターアシストを採用することにより,(1)再始動開始時に素早くエンジン回転を上昇させ,(2)燃焼による加振力を抑制することが可能となる。このため,再始動時にPT剛体共振帯域を一気に,かつより小さな加振力で通過できる。結果,従来のスターター方式の車に比べて,(1)迅速に再始動させ,ば,再始動時のエンジン回転数が目標回転数をオーバーシュートする。車両への入力が大きくなり,エンジンマウントの前後変位が大きくなることで,ショックが発生する。これに対して,再始動時の理想的な総トルクを定義し,その内訳をISGトルクと各気筒の燃焼トルクに配分することで,再始動時のエンジン回転数のオーバーシュートを抑制し,ショックを低減させた(Fig. 7)。 マツダ技報 No.36(2019)

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