マツダ技報 2021 No.38
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(1) 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO):「2020年度成果報告書 規制の精緻化に向けたデジタル技術の開発/AIを活用した自動車の完成検査の精緻化・合理化に係る調査」,報告書管理番号20210000000327,https://seika.nedo.go.jp/(2) 国土交通省:「完成検査の自動化のガイドライン」,―126― 生田目 琢哉 岩永 健太 5. おわりにpmg/PMG01C/PMG01CG01https://www.mlit.go.jp/report/press/content/ 001393148.pdf(2021)・生産工程での精度検証は,工程FMEAで合理的に想定される対象物と環境の変動を網羅したサンプルデータを用いて行うこと(一定のトライアル期間を設定して実施する) なお,これらNEDO実証結果を踏まえ国土交通省は「完成検査の自動化ガイドライン」(2)を策定した。今後,AI等を活用した自動検査システムの開発・導入の促進が期待できる。4.3 自動化による想定効果 本取り組み結果のタイヤ仕様自動検査システムの導入による想定効果は以下のとおりである。現業工数:インライン検査作業▲8.4秒/台,屈み作業(約2000回/日)が無くなり検査員の負荷軽減間接工数:▲75H(▲93%)仕様追加時の画像処理ルールの設計変更に伴う間接工数増加を抑制 常にお客様に満足していただける車を提供していくことがマツダの使命である。今後は,本取り組みの成果(AIを用いた自動化システム開発・導入のガイドライン)を活用して自動化を推進し,生産工程の精緻化と合理化を進めていく所存である。■著 者■大谷 崇参考文献堀元 直生 西野 恭弘

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