マツダ技報 2021 No.38
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松田 陽一―8―6. おわりにFig. 14 Heritage Cork5.5 カラーコーディネイト インテリアコーディネイトには,Modern ConfidenceとIndustrial Clasicのモダーンをテーマにした2つのインテリアを設定し,グレードのヒエラルキーではない嗜好による選択としている(Fig. 15)。Fig. 15 Interior Color LineupFig. 16 Exterior Color LineupFig. 17 With MX5. “MX” Challenge を抜き出した後の破材を利用するという極めてサステイナブルな素材であることも重要なポイントである。最終的には製品化を実現できる手段と,車両コンセプトとの親和性,そして歴史が量産化への理解の力となっている(Fig. 14)。 このインテリアにコンビネーションとなるエクステリアカラーは,3つの全述のフレームドトップと4色のモノトーンを設定。これらの組み合わせによりさまざまなターゲットカスタマーのスタイルに寄り添えるコーディネイトを生み出せるよう想定している。フレームドトップのルーフサイド色には,セラミックとソールレッド向けに,暗めのダークメタリック,ポリメタル向けに明るめのシルバーメタリックの専用開発の2色で対応し,基本ボディー色に対する明度差に対して丁寧なマッチングのコントロールを行っている。前述のように多重塗装の提案は行っているが,基本ボディー色での新色の設定は今回行っていない,色の組み合わせによる多様性と発展性が最大の提案である(Fig. 16)。 企業が100年続くというのは稀なことで,その節目に新しい価値や技術のプロダクトに関わることができるのは更に稀なことである。大げさかもしれないが歴史の大事な瞬間に私たちが関わることができたことを幸せに思う。そしてそのプロダクトが,それを手にしたお客様の生活や人生に変化をもたらすであろうことに想像力を膨らませることは楽しいことである。この想像力を次の100年につないでいきたい(Fig. 16)。■著 者■

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