マツダ技報 2021 No.38
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(1)Gy(2)Gy⎧CCmm==MMG⎪zczcy++1Ts1Ts⎪⎪<⋅<⋅(GG()0GG⎨yyyy⎪==0M0Mzczc⎪≥⋅⋅≥⎪(GG()0GG⎩yyy―14―𝐺𝐺𝐺𝐺𝑦𝑦𝑦𝑦̇𝐺𝐺𝐺𝐺𝑦𝑦𝑦𝑦𝐺𝐺𝐺𝐺𝑥𝑥𝑥𝑥𝑥𝑥𝑥𝑥𝑀𝑀𝑀𝑀𝑧𝑧𝑧𝑧𝑥𝑥𝑥𝑥②momentyy⋅⋅y⋅y y ①⋅y⎧⎪⎪⎪⎨⎪⎪⎪⎩Fig. 3 Time Histories of Vehicle Motions during Lane  Fig. 3に示した横加加速度GGy0に合わせて,式(1) と式>(2) に従い制御指令値の大きさが決まる。実際の制御指令値をFig. 4に示す。GVC req.は電気モーターに指令する制駆動トルク,M+req.は直接ヨーモーメント制御の指令値である。Stability③accelerationFurtherStabilityPlusの効果を検証した結果について報告する。2. e-GVC Plusのシステム2.1 e-GVC Plusの概要 e-GVC Plusの制御則は,式(1) と式(2) で示される。式(1) において,Gxcは前後加速度の制御指令値,Gyは横加速度,GGy0は横加加速度,Cxydは切り込み操舵時の制御>ゲイン,Cxyaは切り戻し操舵時の制御ゲイン,Tは一次遅れ系の時定数をそれぞれ示す。GGy0時は,高応答エ>ンジンを用いたGVC(1) と同様で,GGy0時の加速制<⋅御は電気モーターを用いて初めて実現した。式(2) の制御則はGVC Plus(2) と同様で,Mzcはヨーモーメントの制御指令値,Cmは制御ゲインをそれぞれ示す。式(1) のCxydとCxya,式(2) のCmは,エキスパートが綿密にチューニングした。 式(1) のGVC制御則によって,Fig. 1のようにドライバーの切り込み/切り戻し操舵のそれぞれに適した,制御ゲインを設定できる。これによりターンインからターンアウトまでシームレスに,適切な制駆動トルクを付与する。Turn-inFig. 1 Time Series Behavior of Motion Control Concept Fig. 1における➀のターンイン時に減速するGVCは,2017年に報告(1) しており,この➀に➁の直接モーメンAgility decelerationFig. 2 Motion Control SystemChange0)0)<0)0)0)0)Turn-out⎧⎧CCxyxy=−=−GGGdd⎪⎪yxcxc++11TsTs⎪⎪>⋅>⋅0)((GGGG⎪⎪yyyy⎪⎪⎪⎪==00GGxcxc⎨⎨⋅==⋅0()(GGGG⎪⎪yyyy⎪⎪CCxyxy==⎪⎪GGGGaayxcxcy++11TsTs⎪⎪⎪⎪<yG⋅yG⋅(yy(yyGG⎩⎩ト制御を加えたGVC Plusは,2019年に報告(2) した。本稿では,➂のターンアウト時に加速する制御を加えたe-GVC Plusについて報告する。なお,➁は横加速度が大きい領域で作動する。2.2 電気モーターを用いたシステムの構成と車両運動 MX30 EVモデルは前輪駆動車であり,電気モーターによって生じる前輪の制駆動トルクを制御してGVCを実現し,ターンアウト時は,ブレーキユニットを用いた直接ヨーモーメント制御によって安定性を向上する。このシステム構成をFig. 2に示す。 実例として,実測した車両運動と制御信号をFig. 3とFig. 4にそれぞれ示す。80[km/h]の一定速でシングルレーンチェンジを行った結果をFig. 3に示す。操舵角 (SWA) に応じて,横加速度Gyと横加加速度GGy0,が発生>する。これら横加速度と横加加速度の積で,制御指令値の正負が,式(1) と式(2) のとおり決まる。𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡𝑡

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